一升枡には、一升のお米しか入りません
お金とうまく付き合うキーワードは、〝分相応〟です。
『一升枡には、一升のお米しか入らない』のです。この言葉を今ふうに言い換えると、〝五百ミリリットルのペットボトルには、五百ミリリットルの水しか入らない〟ということ。 その人の才能、努力、人間性、勤務態度など、もろもろの条件に応じて、お金はその人の手元に入ってきます。あなたという人間の大きさにピタリとはまる分だけ、お金はあなたのところにやってくるのです。
ですから、もしもあなたが、お給料が少ないと感じているのなら、自分という人間の器の小ささを、まずは反省する必要があります。まずは己を知ることです。自分にはどれだけの価値があり、どれだけの才能があり、どれだけ努力しているのか。もっと大金が欲しいなら、それに応じた努力がどうしても必要になります。
逆に多すぎる収入には、要注意。枡からあふれたお金は、毒になります。卑しい人がどんどん群がってきます。犯罪や事件を招いたり、トラブルを起こして身の破滅を招きかねません。
お金は、猛毒にも薬にもなる、両刃の剣なのです。
お金に罪はなくても、お金に引き寄せられるようにして、欲の深い人間や邪悪な人間が集まり、お金の周辺には卑屈、偽り、嫉妬、傲慢など、悪い感情がよどんでしまいます。
まさにここにも、正負の法則が働くのです。覚えておいてください。金銭面でプラスが大きければ大きいほど、他の面でマイナスが生じやすくなります。知性と心をフルに働かせないと、お金は人を悪魔にもしてしまいます。分不相応なものを買ってカード破産に陥ったり、ヤミ金に手を出して富士山麓の樹海に入っていく人もいます。
自分を磨くためのお金は、絶対に無駄になりません
お金は、〝目に見えないもの〟に使いましょう。
洋服やアクセサリーなど、形あるものは、すぐに流行おくれになり、その価値を失ってしまいます。ところが技術や教養、経験や知識は、目には見えませんが、あなた自身を豊かにしてくれます。
つまり、自己投資です。
旅行をしたり、語学を磨いたり資格を取ったり、料理や音楽、書道に絵画を習ったり、お芝居やオペラを楽しんだり。そうやって使ったお金は、必ず実を結びます。たとえ英語がぺらぺらにならなくても、自分を磨くために費やしたお金と時間は、絶対に無駄にはなりません。その分、必ずどこかで役に立ち、人生を豊かにしてくれます。
そして極めることができれば、一生を保証してくれる特殊技能になり、無形の財産にもなるのです。
写真/御堂義乘

