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〈W杯敗退の韓国はカオス〉「無能な指揮官」“ツイ廃”大統領が敗戦監督を誹謗中傷…「黄金世代」「蜂蜜組」と沸いた世論は一転、殺害予告や“監督出禁”の店まで

〈W杯敗退の韓国はカオス〉「無能な指揮官」“ツイ廃”大統領が敗戦監督を誹謗中傷…「黄金世代」「蜂蜜組」と沸いた世論は一転、殺害予告や“監督出禁”の店まで

サッカーワールドカップ(W杯)北中米大会で、韓国代表はグループリーグ(GL)A組で3位に終わり、決勝トーナメント進出を逃した。敗退が決まると、韓国代表チームの洪明甫(ホン・ミョンボ)監督への批判は一気に過熱。李在明(イ・ジェミョン)大統領までもSNSで罵声を浴びせ、ただでさえ怒り狂っている世論をさらに煽っている。「コロす」との殺害予告までSNSで飛び交い、街には洪監督の「出入り禁止」を宣言する飲食店も。大会前には「黄金世代」「蜂蜜組」と期待された韓国代表に、なぜここまで激しい批判が向けられているのか。

李在明大統領が「無能な人を指揮官に」と異例批判

“予選敗退”が確定した28日、李大統領は驚くような強い言葉で失望を表明するポストをXに投稿した。

〈結局、人事が万事であることが再び証明されました。能力よりも“おれの身内だ”という考えを重視して無能な人物を指揮官に選抜すれば結果は火を見るより明らかです。

公私の区別ができず、公益よりも私益を優先するめちゃくちゃな人事ができるのは、人事権者に対する監視、牽制、問責ができないか難しいからです。〉(李大統領Xより)

実は李大統領は、トランプ米大統領ほどではないにせよ、かなりの“ツイ廃”として知られている。それでも洪監督を“身内びいきで指揮官になった無能な人物”とまで言ったのは、国家元首の発言として適切なのか疑問の声が出ている。

「北朝鮮では、サッカーなどの対外試合で負けたら責任者は粛清だ、などという噂がまことしやかに飛んだ時期もありましたが、さすがに嘘です。そんなことでクビにしていたらチームが強くならないのは当たり前ですから。大統領が公然と自国の監督を非難した今回のポストの方がひどい」と全国紙外報部デスクは今回の騒動を分析する。

ただ“人事権者の監視システムの不在”という場違いな言葉も入る李大統領のポストには続きもあり、

〈結局、すべての組織は、民主的な構成と統制、権限と責任の一致が重要です。

民間領域の民主的指導力構成と客観的監視・牽制体制の確立は、政府の主要な国政課題です。

運営の透明性、公正性、客観性のために、厳格な監視・牽制システムを構築し、行為と結果に対して相応の責任を負わせることも重要な課題です。〉

とも述べている。

「2013年から財閥出身の鄭夢奎(チョン・モンギュ)会長がトップに君臨してきた大韓サッカー協会では、ごく少数の代議員による不透明な選挙で執行部選出が繰り返され、2年前に国家代表チーム監督になった洪氏の選任過程も不透明だと、たびたび指摘されてきました。

こうした組織運営に不満を持っていた大統領の今回のポストは、大韓サッカー協会などスポーツ団体の体質の改善をにらんでいるようです」(韓国メディア記者)

李大統領はポストの末尾で、

〈あきれた出来事で国民の皆様に深い失望をおかけした点、誠に申し訳なく存じます。再びこのようなことが再発しないよう、スポーツ行政改革を迅速に推進します。〉

とも述べており、予選通過の可否も“行政成果”の一つと考えている節もある。

殺害予告に“監督出禁”の貼り紙まで…敗退で過熱する韓国世論

大統領に限らず、サッカー好きの韓国世論は今回の結果に沸騰している。

オンラインコミュニティには「41歳、妻子持ち」と名乗る人物による、「俺が銃を担いで洪明甫の奴を殺してやる」との書き込みまで投稿された。すでに投稿は削除されたが、警察が捜査していると韓国メディアは報道した。

「洪明甫は出入り禁止」「洪明甫は乗車禁止」と書かれた貼り紙が、飲食店入り口や公共のバスに掲示されている写真もSNS上で拡散。「洪監督が帰国した時に投げつける卵をタダで提供する」として、卵を山盛り積んだ軽トラの写真や洪監督に似顔絵に卵をぶつける動画もアップされている。

さらに、韓国代表のサポーター「赤い悪魔」は「洪明甫、サッカー界から永遠に出ていけ」との声明も出した。

だがこうした世論も、敗退が決まるまでは当然代表チームの“味方”だった。

「代表の力によほど自信があったのか、韓国世論は当初、A組のほかの国の顔ぶれを見て、決勝トーナメント行きは楽勝の『蜂蜜組』に入ったと余裕をかましていました。ソン・フンミンやキム・ミンジェなど欧州で活躍するスター選手も多く、今期チームは『黄金世代』との期待もかけられていました」(韓国メディア記者)

たしかに、韓国は2節を終えた時点で1勝1敗で勝ち点3。ここで「グループ最弱」と見られていた第3節の南アフリカ戦で引き分けに終わっても決勝トーナメントに進めるとの楽観的な空気が支配的だったという。

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