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住宅リフォーム「価格だけで選べない」時代の到来――進む“シンナー不足”と業界の新たな課題

住宅リフォーム「価格だけで選べない」時代の到来――進む“シンナー不足”と業界の新たな課題


価格競争から品質競争へ――変わる消費者意識

外壁塗装市場ではかつて、価格が業者選定の大きな判断材料になりやすかった。

しかし近年は、インターネットやSNSの普及により、消費者自身が塗料の種類や施工方法について情報収集できる環境が整っている。

芳野氏は「価格だけでなく、なぜその金額になるのか、どの材料を使用するのかを説明できる会社が求められるようになっている」と話す。実際、同社には「材料不足で品質が落ちることはないのか」「今後さらに値上がりするのか」といった相談が増えているという。

住宅塗装は100万円を超えるケースもあり、住宅所有者にとって大きな投資である。だからこそ施工内容や使用材料の透明性を求める声が高まっている。

一方で、消費者が施工品質を事前に見極めることは依然として容易ではない。価格や保証内容だけでなく、施工管理体制や説明責任まで含めて評価する視点が必要になっている。

住宅メンテナンス市場は転換点を迎えるか

株式会社SALEでは、供給不安を前提に早期の資材確保や複数メーカーとの取引によるリスク分散を進めている。

同社は特定メーカーへの依存を避けながらも、品質検証を経た材料のみを採用する方針を取っているという。芳野氏は「代替できれば何でも良いという考え方ではなく、品質維持を前提とした現場運営が重要になる」と話す。

住宅の長寿命化が求められるなか、外壁や屋根のメンテナンス需要は今後も一定数存在するとみられる。一方で、建設資材価格や人件費の上昇は続いており、住宅リフォーム市場を取り巻く環境は厳しさを増している。

ただし、資材不足や価格高騰は業界全体の問題であり、一社だけで解決できるものではない。今後は施工品質をどのように維持し、消費者へ説明していくかが、住宅リフォーム市場全体の信頼性を左右する論点になりそうだ。

【取材協力】
株式会社SALE
代表取締役 芳野佑介氏
https://sale-takumi.com/



配信元: TREND NEWS CASTER

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