吉井理人監督が本拠地に戻って、6月30日から再びロッテと激突。6月28日のオリックス戦では今季初の5連勝を逃がしたが、チーム改革は確実に進んでいるとみていいだろう。
「6月28日の先発投手は藤井聖でした。5回1失点、ナイスピッチングとは言えませんが、ギリギリ合格ではないでしょうか」(地元メディア関係者)
藤井は前回登板で僅か1イニングでの交代を命じられた。吉井監督いわく、
「あまりにもだらしなかったから」
藤井は5試合連続で初回に失点していた。先発投手が初回に苦しむのはよくある話。しかし「よくあること」で済ませたら、成長はない。この冷酷采配がチームに緊張感をもたらしたのか、首位の西武を相手に、今季初の同一カード3連勝を収めている。
その藤井が初回をゼロに封じ、ギリギリの合格点を得たオリックス戦後の、吉井監督のコメントが興味深い。7回、逆転の満塁ホームランを献上したリリーフの中込陽翔を指して、
「どんな場面になっても、いつも通り投げられるように成長してほしい」
同時に厳罰降板させた藤井同様、中込の次回登板も明言した。
「厳しく指摘するが、挽回のチャンスは与える」が、吉井イズムのようだ。
同一カード3連勝がチームの雰囲気を変えた
そんな吉井監督を意外な視点から分析するのは、在京球団スタッフだ。
「西武キラーかもしれません。ロッテ監督だった2024年は、21勝4敗と大きく勝ち越した。最下位に沈んだ昨年も10勝13敗2分と負け越しはしましたが、大差はつけられていません」
2024年の西武はシーズン前半で松井稼頭央監督を途中休養させ、渡辺久信GMを指揮官代行に据えるなど、危機的状況にあった。とはいえ、西武から貯金17は立派な数字といえる。
そして今回の同一カード3連勝がチームの雰囲気を変えたのは事実だ。
「吉井監督に代わって4勝3敗。チーム再建はこれからが本番です」(前出・地元メディア関係者)
連勝しても、5位・ロッテとのゲーム差は8。パ・リーグはそのロッテまでが勝率5割をキープしており、楽天の一人負け状態にある。「西武キラー説」がホンモノならば、吉井監督はパ・リーグの首位戦線を「遠隔操作」できるのだが…。
(飯山満/スポーツライター)

