
これ以上ない腕試しの相手。現代表のトップタレントたちの力を結集して、ブラジルのゴールをこじ開けたい【日本代表】
2026年北中米ワールドカップまで約8か月。大舞台で躍進を目ざす日本代表にとって、10月14日に東京スタジアム(味スタ)で対峙するブラジルは、最高の腕試しの相手と言っていい。
「自分らができることを最大限にやること。まずそれをぶつけて、現在地を知ることが大事だと思います」と、先発が確実視されるエースFW上田綺世(フェイエノールト)も試合の意味を語っていた。10日にブラジルを相手に0-5で大敗した韓国はいくつかのミスが散見されたが、そうならないようにチームとしてやるべきことを明確に整理して挑むことが重要だ。
9月のアメリカ戦(0-2)、直近のパラグアイ戦(2-2)でそれぞれ2失点している守備の再構築は、まず大きなテーマ。南野拓実(モナコ)も「ワールドカップのシミュレーションを考えても、最低でも1失点で終えないといけない。前半はとにかくゼロで進めたい」と話していたが、ブラジル戦では序盤からのゲームコントロールが重要なポイントになってくる。
堅守をベースにしつつ、考えなければならないのが、いかにして得点するかだ。
日本はブラジルと過去13回対戦しているが、0勝2分け11敗と一度も勝利できていない。得点にフォーカスすると、計5点のみ。この記録を見るだけでも、サッカー王国からゴールを挙げることのハードルがどれだけ高いかがよく分かる。
2022年6月に国立競技場で行なわれたブラジル戦に出場している南野も「これ(ゴールを奪うこと)はなかなか難しい」と本音を吐露した。そのうえで「ゴール前にボールが刺さった時、周りがうまく動いてガチャっとしたところを奪い返してチャンスにつなげるとか。そういうところは良いイメージがある。ビルドアップでキレイにゴールなんていうのはそうそうないですし、ショートカウンターとか、押し込んだところでちょっとラッキーなシュートとか、そういう形かなと思います」と、しぶとく粘り強く局面をこじ開ける重要性を説いていた。
南野が言及した「ショートカウンター」については、攻撃陣の多くが強調している点。伊東純也(ヘンク)も「攻め込まれる分、こっちも素早く、うまく使えればチャンスを作れるんじゃないかなと。低い位置でうまくボールを取って、裏にスペースがあるんで、そういうところに人数をかけて飛び出せればいい」と具体的なイメージを描いていた。
カウンターを繰り出すためには、どうしても爆発的なスピードと縦への推進力を備えた選手が必要になる。その筆頭である前田大然(セルティック)が今回、左足の張りを訴えて離脱してしまったため、やはり伊東に託される部分が大きくなりそうだ。
その伊東はパラグアイ戦にフル出場しているため、ブラジル戦でも先発できるかは微妙な情勢。ただ、本人は「続けて頭から? やれと言われたらやります」と毅然と語っており、出場に意欲を示した。
森保一監督も、9月のメキシコ戦(0-0)を合わせれば、3試合未勝利という苦境から抜け出したいという思いは非常に強いはず。世界最強レベルのブラジルが相手だとしても、W杯で躍進を狙おうと思うなら、本気で勝ちに行くしかない。伊東を含め、主力級のアタッカーを総動員して、得点を取りに行くはずだ。
となれば、攻撃陣のスタメンは、メキシコ戦に準じる陣容になってくる。今回は堂安(フランクフルト)が右ウイングバックに回ると見られるため、伊東は左ウイングバックでのスタートもあり得そう。2シャドーは南野と久保建英(レアル・ソシエダ)、もしくは鎌田大地(クリスタル・パレス)が陣取る見通しだ。
現代表のトップタレントたちの力を結集し、日本はブラジルのゴールをこじ開けることができるか。
「ブラジルが世界のトップクラスのチームだというのは間違いないけど、最強ではない。南米予選も見ても5位、6位というところでけっこう苦戦しているので、全然日本にもチャンスがあると思っています」という大ベテラン長友佑都(FC東京)の言葉も力にして、目の色を変えてぶつかってほしい。エースFWの上田を含め、大一番で歴史に名を残すアタッカーが出てきてくれることを強く願いたいものである。
取材・文●元川悦子(フリーライター)
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