
HJ文庫にて刊行されているライトノベル作品をアニメ化した「才女のお世話 高嶺の花だらけな名門校で、学院一のお嬢様(生活能力皆無)を陰ながらお世話することになりました」は、2026年7月よりTVアニメが放送される。本作は、表向きは品行方正だが、実は生活能力皆無なお嬢様・此花雛子が、一般庶民の男子高校生・友成伊月を専属のお世話係に指名することからはじまる恋物語だ。WEBザテレビジョンでは、此花雛子役の小原好美、天王寺美麗役の大西沙織、都島成香役の土屋李央にインタビューを実施。原作の印象や“お嬢様”としての役作り、さらに自身のギャップについて話をうかがった。
■「役が決まる前からワクワク」 “お嬢様”としての役作り
――本作に出演が決まった時の気持ちを教えてください。
小原好美(以下、小原):これまで“お嬢様”を演じたことがなかったので、役が決まる前からワクワクしていたんですけど、前のお仕事の関係でオーディション会場に到着するのが遅れてしまったんですよ。その時は「終わった……」と思いながら受けていたこともあり、無事合格をいただけてホッとしました。
大西沙織(以下、大西):私はテープオーディションのみだったので、スタッフさんと対面で役を練っていくという機会はなかったです。自分で言うのもなんですけど、お嬢様声といえば私だと自負していた部分もあったので、オーディションでも“自分が思う美麗”をそのまま演じていたら合格をいただいて(笑)。決まった時には「皆と一緒に、この作品を作っていこう」「頑張ろう!」という気持ちでした。
土屋李央(以下、土屋):私はオーディションを受けた時に「ダメだったかな」と思っていたので、決まった時はとてもうれしかったですね。成香は作中でいろんな表情を見せてくれる女の子なので、彼女の持ち味を最大限に表現できたらという気持ちでアフレコに臨んでいました。

――原作やコミカライズを読んだ感想は?
小原:作中でお世話されるシーンが多いのは雛子ということもあり、最初は雛子を中心に描いていくのかなと思っていました。ですが原作を読み進めていくにつれて、いろんなヒロインがいるからこそ「才女のお世話」が成り立っていることもわかってきたんですよね。
雛子のギャップを演じる際には、楽しんでいる反面「どうしよう」と悩んだり、さまざまな気持ちで挑んでいました。
大西:先ほど少しふれていましたが、この作品のヒロインたちってギャップが魅力的な方ばかりなんですよ。原作を読んだ当初は「美麗ってあまりギャップがないのかな」と思っていたんですけど、いざ彼女を演じてみたら、美麗にフォーカスが当たる回と、そうじゃない時のギャップがすごくて……!
これは演じてみないとわからなかったし、原作では得られなかった彼女の二面性がアニメだと色濃く出せたように感じるので、皆さんに早くアニメを見ていただきたいですね。
土屋:雛子だけではなく、それぞれのヒロインにお当番回があって、皆の悩みやかわいらしいところを深掘りしてくれるので、各キャラクターに感情移入できるところは素敵だと思いました。
またシリアスなシーンもありつつ、基本はテンポよくコミカルに話が進んでいくので、いち読者として「読みやすいな」「面白いお話だな」と感じていて。原作では人物像を丁寧に描写してくれていたので、アニメで動いている皆を見られるのが待ち遠しいです。

――本作で“お嬢様”を演じるのが初めての方もいらっしゃると思います。それぞれの役作りにおいてもお話をうかがいたいです。
小原:それこそオーディションの時も、どのようなニュアンスで“お嬢様”を演じたらいいのか迷っていたので、スタジオオーディションでは5パターンくらい録ったんですよね。なので受かった時は「どのパターンが良かったんだろう?」みたいな(笑)。
また、役者さんとの掛け合いを見て、監督やスタッフさんたちがディレクションをしたりと、序盤はかなり皆さんに導いていただいた記憶があります。お嬢様としての心情もそうなんですけど、役者としての技術的な部分はすごく勉強になりましたね。
大西:お嬢様といっても一括りではなく、「才女のお世話」は、いろんなタイプのお嬢様が登場します。その中でも美麗の場合は「お嬢様をやろうと思って、お嬢様をしている子」なので、そういう意味では皆が思っている「お嬢様ってこうだよね」というイメージを見事に体現していて。
その分、彼女の素が出ている場面は演じていて「気持ちいいな」と思いますし、お嬢様ではないけど、お嬢様を演じている私とシンクロしていくことで、より演じやすくなったように感じています。
土屋:私もあまりお嬢様を演じることがなかったんですけど、成香は少し古風な喋り方をしたり、スポーツ万能だったりと2人(雛子・美麗)に比べるとあまりお嬢様っぽくないんですよ。また私はスポーツが得意な方でもないので、収録時には剣道の所作などに関しても教えていただきながらアフレコしていた印象がありますね。
小原:そうだよね。確かに成香もお嬢様なんだけど、彼女の場合は「強くて怖そう」という理由で周りから距離を取られがちな立ち位置なので、別の難しさがあったんじゃないかな。
土屋:作中では徐々に雛子や美麗とも仲良くなって、話すシーンが増えていくのですが、そうなってくるとお嬢様というよりは、友人として会話しているんですよね。いわゆる“お嬢様みたいなシーン”はあまりなかったような気がします。


■キャスト陣が思う自分のギャップは?「1人の時間は絶対必要」
――キャラクターたちの個性や二面性が魅力的な本作。皆さんが普段表で見せていない“ギャップ”を教えていただきたいです。
小原:私は人と話すことがすごく好きで、人見知りもないので、いろんな方から“陽”の気をまとっていると思われがちなんですよ。なので1人で仕事をするよりは、アフレコ現場で複数の人たちと楽しく過ごす方が好きなんですけど、1人の時間は絶対必要だと感じるタイプで。
それこそ自宅で飼っている猫とも離れて過ごす時があるんですよね。「ちょっとリビングにいてね」みたいな。
大西:その時間は何をしているの?
小原:特に決まったことをしているわけではなくて、普通に掃除していたりするんだけど、その時間が私にとっての「リセット時間」なのかな。でも「そういう時間が必要なんだよね」って誰かに話すと、「意外!」「家でもにぎやかな感じを求めている人だと思ってた」と言われるんですよ。皆は何かギャップとかある?
大西:人に話すと驚かれるのは“お酒を一滴も飲めない”ことかな。「メッチャ(お酒を)飲みそう!」ってよく言われるんですよ。
以前、初めてヒロイン役をやらせていただいた作品の食事会で1杯飲んだら本当にダメで。私はそれが普通だと思って過ごしてきたんですけど、皆さんにとってはギャップなのかもしれません。
土屋:私も人見知りかつ、あまり人と関わらないイメージがあると思うんですけど、実はフットワークが軽くて……! 遊びに誘われたら全然行くし、心を許した人とはご飯も行くので「なんか意外!」とよく言われますね。

――本作では「私、このひとが欲しい」という雛子の言葉をきっかけに、伊月の生活が大きく変化していきます。皆さんが最近“欲しいもの”を教えてください。
大西:「トランクルーム」ですかね。私は服が好きだし、購入した後も長く着るタイプなのでかなり溜まるんですよ。なのでトランクルームを契約したいんですけど、皆さん契約したらなかなか手放さないので、空きが近くにないかなと日々思っています。
土屋:私は「時間」ですね。趣味が対人戦のゲームなので、1回やりはじめると長くなるし、やりたいゲームが多すぎて。あとは雛子と同じで「お世話係」が欲しいです。
小原:私は「車」が欲しくて……! 実は運転免許を取得中(取材時点)なんですけど、このインタビューが掲載される頃には免許も無事取れているんじゃないかな。
大西:いいじゃん!
小原:前々から乗りたい車があるので、今はいろんな方にお話を聞いたり、自分で調べたりしているところで。車って維持費や駐車代などがかかると思うんですけど、より行動範囲を広げて楽しい時間を過ごしたいなと思っています。

◆取材・文=渡辺美咲
小原好美・土屋李央スタイリスト/当間美友季
Withy
グラミー
grace
Phoebe
大西沙織スタイリスト/津野真吾(impiger)
衣装協力/シール

