最新エンタメ情報が満載! Merkystyle マーキースタイル
脳トレ四択クイズ | Merkystyle
返した本に半券を挟んだまま、最後まで読めなかった俺の本心

返した本に半券を挟んだまま、最後まで読めなかった俺の本心

読んだと、嘘をついた

カフェで彼女に「最後まで読んだ?」と聞かれたとき、俺は思わず「読んだよ」と答えました。

本当は、最後まで読めていません。読み終えていないと言えば、まだ未練があるように聞こえる気がしました。別れを切り出したのは自分なのに、そんなことを言う資格はないと思ったのです。

彼女が「じゃあ、本を渡す前に半券を抜いておくべきだったね」と言った瞬間、俺は言葉に詰まりました。ページの間に、あの日の展覧会の半券が挟まったままだったのです。

そして...

半券が残っていたということは、彼女にはもう分かっていたはずです。俺が最後まで読んでいないことも、読み終えることができなかった理由も。

それでも彼女は、それ以上何も言いませんでした。ただ本を受け取って、小さく笑っただけでした。

別れを決めたのは俺です。けれど、本当に終わらせる覚悟ができていなかったのも、俺のほうだったのだと思います。

(20代男性・会社員)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

配信元: ハウコレ

あなたにおすすめ