役員の前で選んだファイル
数日後の会議で、議題が一巡したあと、俺はあの別ファイルを開きました。
画面には、彼女の名前がついた企画書が映っています。俺は「これは彼女の案です」と伝え、そのまま内容を説明しました。
役員からは前向きな反応があり、企画は次に進むことになりました。離れた席で、彼女がこちらを見ているのがわかりました。
そこで初めて、俺は考えました。守ったつもりの行動が、彼女にはどれだけ不安に見えていたのかを。
そして...
あとで二人になったとき、俺はようやく理由を話しました。「チームの資料に入れたら、君の名前が残らないと思って」
彼女は少し黙ってから、「だったら、ひとこと言ってほしかった」と言いました。
その言葉で、自分が何を間違えたのかがわかりました。彼女の企画を守ることばかり考えて、彼女自身の不安を見ていなかったのです。
次に同じ場面が来たら、ファイルを動かす前に、まず彼女に一行送ろうと思います。
(30代男性・会社員)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)
