2軍で調整中の巨人・田中将大投手の評価が急落している。
イースタン・リーグ(ヤクルト戦)に先発した7月1日は5回58球、被安打6、失点2という内容だったが、初回に2打者連続で初球を打たれ、2点を失った。本人は一定の手応えを強調していたが「まだまだの部分がある」と表情は浮かない。
6月12日に1軍登録を抹消され、調整目的で2軍に降格しているが、シーズン中にもかかわらず、投球フォーム改造という突貫工事を敢行中だ。セットポジション主体の投球を軸に、これまで以上に「腕を振る」ことを意識し、投球動作の全てをイジる大改造。
「抹消前日の試合は楽天戦。古巣対決でしたが、2回6安打5失点という散々の結果でしたね」(巨人担当記者)
2軍で可もなく不可もない結果を出した田中だが、1軍からはお呼びがかかからない。というのも、橋上秀樹代行体制になってから、先発ローテーションが安定しているからだ。
スランプに陥っていた戸郷翔征に試合を作れる目処が立ち、井上温大、ルーキーの竹丸和幸、ハワード、ウィットリー、そして則本昂大と、6人で回している。
橋上監督代行は「楽天時代の全盛期」を見ている
この日の2軍戦には則本も登板した。こちらも中21日と久々の実戦になったが、3回2安打無失点という上々の出来。巨人移籍後、最速となる153キロを記録した。その理由については「企業秘密」と報道陣を笑わせる余裕があった。
田中は年俸1億円、則本は3年13億円(いずれも推定)の高給取りだ。その2人が2軍というのはいかにも巨人らしいが、
「2人の状態を見れば、則本の方が早く1軍に呼ばれる可能性が高い」(前出・巨人担当記者)
2人とも楽天から移籍したが、田中は現行犯逮捕という前代未聞の不祥事で辞任した阿部慎之助前監督の肝煎りで入団。昨年の開幕前、阿部前監督からは「2桁(10勝以上)の勝ち星を期待」されていたが、3勝4敗(防御率5.00)で、登板はわずか10試合。首脳陣の「気配り」もあり、なんとか日米通算200勝を達成しただけだった。
阿部前監督という後ろ盾を失い、楽天で同僚だった則本が加入。そして橋上監督代行は田中の全盛期を、楽天コーチ時代に見ている。シーズンの正念場となる夏場に向けて劇的復活がなければ、マー君の「不良債権化」に拍車かかることになる。
(小田龍司)

