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革とデニムの境界線を越える! デニムのように見えるけど実はコレ、革なんです。

ヴィンテージミシンで、革を縫う!?

今回、1010XXを語る上で、忘れてはならないのが「Good Old」の存在だ。「Good Old」とは、福岡県嘉麻市に本拠を構える、ヴィンテージミシンのみでオリジナルデニムを作るブランド。レザーとヴィンテージミシン。普段なら絶対に交差しない両者が出会うことで、この1010XXは生まれたのだ。

「リジットレザーが完成した時、当初は通常のレザーを縫う工場にお願いしようと思ってたんです」と髙木さん。でも何かが違う。それなら巷にあるGジャンタイプの革ジャンと変わらない。やるからには徹底的にやってみたい。デニムと同じミシンで縫ってみたら、どんな仕上がりになるんだろうか? そんな思いかGood Oldの門を叩いた。

「最初は、この人、何を言ってるんだろうと思いましたよ。だって、デニム用のミシンで革ジャンですよ? 縫えるわけないじゃんって」と梶原さんは笑う。でも、モノ作りのエキスパート同士、すぐに意気投合し、ミシンの調整や革厚を変えたり試行錯誤を繰り返し、どうにか完成にこぎつけた。確かに、今までにみたことのない〝革ジャン〟に仕上がった。

「このリジットレザーは、油脂分や水分などで、シュリンクしやすいんです。それが、チェーンステッチに沿って縮むので、最高のパッカリングが楽しめます。こんなにエイジングが楽しめる革、そしてジャケットは、他にないんじゃないかな」と、数多の革を見てきた髙木さんも唸らせるほどの完成度。デニムファン、レザーファン、共に大満足のリジットレザーの1010XX、是非ご賞味あれ。

リジットレザーを丁寧に縫っていくGood Oldの梶原さん。十数年、ヴィンテージミシンを扱ってきたベテランだが、それでも勝手の違うレザーを縫うことに、最初は戸惑ったという。

チェーンステッチを縫うときは、ユニオンスペシャル35800を使う。「デニムとレザーは素材が全く違うので、ミシンの調整が必須です。失敗できないので気を使いますね」と梶原さん。

直線縫い用のシンガー31-15で縫っていく内野さん。1010XXでは、3台のミシンを使う。帯縫いをする時は、ユニオンスペシャル51800を使用する。デニムと同じ作りで縫っていく。

所狭しとヴィンテージミシンが並んだGood Oldのファクトリー。聞くところによると、梶原さんはここに出ていないものも含めて、約50台のヴィンテージミシンを所有しているという。

完成した1010XXを前に、今後の修正点などを検証する髙木さんと梶原さん。革のプロフェッショナルと、ヴィンテージデニムのプロフェッショナルが出会い、奇跡のアイテムが完成した。

リジットレザー1010XXの珠玉のディテールに大注目

こちらが新品の状態。まるで「リジットデニム」のような雰囲気が伝わるだろう。これは、最後に革に熱を加えてプレスすることで、艶感と張り感を加え、デニムの生っぽさを表現しているため。一度袖を通して腕を曲げたら、レザーファンでも未体験の、迫力あるアタリと皺が堪能できるはずだ。

初回受注分には、デッドストックで見つかったドイツ製の「SOLIDE(ソリデ)」のバックルが付く。鉄製でエイジングも楽しめる。大戦中にドイツからアメリカに渡り、使われていたようだ。

1010XXの特徴はライニングを使用しない1枚革ということ。ジャケットの表に革の裏面を使っているので、ジャケットの裏は革表面。こちらのエイジングも楽しみ。

なんとデニムのセルビッチも再現。白く塗料を塗った上に、赤いステッチでミミを表現。ここまでやる必要ある? と言いたくなるが、髙木さんの遊び心が素敵。

ボタンホールは、デニムと同じ細かいピッチだと、革が抜けてしまう。強度のことを鑑みて、ピッチを調整し、若干粗くしている。細部にも手は抜かない。

リジットレザーは、デニムっぽさを作り上げるために綾目を型押しで再現しているが、ヨーク部分など、オリジナル同様に綾目を逆に使うこだわりよう。すごくね?

配信元: Dig-it

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