Photo:Sirabee編集部弁護士の河西邦剛氏が2日、公式YouTubeチャンネル『【弁護士】河西ちゃんねる』を更新。
俳優・佐藤二朗が女優・橋本愛にハラスメントを行ったとする「文春オンライン」の報道を受け、ドラマを放送したフジテレビが発表した声明に言及。見解を語った。
【今回の動画】フジテレビと文春報道の“違い”とは
佐藤と橋本をめぐっては、1日の「文春オンライン」が、2人が共演したフジテレビ系ドラマ『夫婦別姓刑事』の現場で、佐藤のハラスメントによるトラブルがあったと報じた。
報道によると、ハラスメントは撮影中に発生。佐藤が橋本にアドリブでボディータッチしたことでプロデューサーから注意を受けたという。また佐藤が橋本の控室で「役者をやるべきではない」という趣旨の発言をし、橋本が号泣したとも伝えた。
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■フジテレビは「厳重注意」と声明この報道を受け、フジテレビが2日、声明を発表。「本件は、プライバシーに関わる事項であり、関係者の二次被害を防止する観点から、当社から詳細を申し上げることはできませんが、当社から男性俳優の言動について、厳重注意を行うとともに、再発防止を求めたことは事実です」とした。
「なお、当社としては、男性俳優が撮影中に女性俳優の顔に触れた点を問題として捉えているものではありません。男性俳優が、女性俳優が演技上の制約を有することになった経緯を認識しながら発した言葉等が、外部弁護士による調査において問題視されたことを受けて、当社は、『フジ・メディア・ホールディングス グループ人権方針』に則って、これまで適切な環境調整や関係者への配慮・保護に努めてまいりました」とつづる。
「当社は、過去に辛い経験をされた方に対して、それによる不自由や制限を当然に受け入れるべきだという意見には与しません。そのような言葉を投げかけることこそが、二次加害や誹謗中傷に他ならず、人権尊重を掲げる当社としては、そのような行為を許容することはできません」としている。
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■「最大のポイント」を指摘河西氏は、フジテレビの声明で「男性俳優の言動について、厳重注意を行うとともに、再発防止を求めたことは事実です」との部分について「最大のポイント」と話し、「これが週刊文春とフジテレビの内容の明確な違い」と指摘。
文春側の報道では「厳重注意」との表現はなく、佐藤の言動についてフジテレビが「深刻なハラスメントに該当する」と認定して注意を行った、と報じていた。この報道について、河西氏は「つまり法的な問題点が高い、場合によっては、いわゆるコンプライアンスの問題行為なんだ、という一線を越えた表現になっている」と語る。
一方のフジテレビ側は「厳重注意」としているが、この「厳重注意」について、河西氏は「懲戒処分の前段階」と考えられると説明。「言い方を変えれば、コンプライアンス違反の前段階の行為について注意をした、そういった見方ができる」と述べた。
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■所属事務所は「ハラスメントに該当しない」また、佐藤の所属事務所では、佐藤が橋本の控室で、スタッフも交えた状態で「過去の心の傷は最大限、尊重されるべき社会だと心から思うが、トラウマがあって夫婦役を演じるなら先に状況を相手に共有すべきであること、その状況が続くなら俳優を続けるべきではないのではないかと僕個人は思います」と意見を伝えたと説明。
「佐藤の言動がハラスメントに該当するものではないことは、専門家からの確認を受けています」としていた。
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■問題行為の「前段階」を匂わせ?河西氏は「ハラスメントなのか、コンプライアンスの問題行為なのか、そうではない準備段階なのかによって全く評価が変わってくる」とする。
「今回のフジテレビというのは『厳重注意』という言葉を使っているのがポイントになってきて、ハラスメントであったりとか、コンプライアンスの問題行為の前段階なんだっていうことを、匂わせているというのが法的なポイント」と解説。
佐藤による発言があったこと自体については、三者間でほぼ一致しているとしつつ、今後については「今回はあくまでも、厳重注意というところにとどまっているので、佐藤さんサイドの方に対して、今後は(出演を)お控えいただくとか、そういったことを明言しているわけではない」と語る。
佐藤側にも、「問題を長引かせるメリットがない」と見解を示し、「これ以上の発表はしていかないのか、このあたりが注目点になってくる」と話していた。
■執筆者プロフィールしばたけろこ:フリーライター。関西のスポーツ紙や芸能情報サイトでの記事執筆を経て2021年よりSirabeeに参加。
現在はSNSを中心としたエンタメ記事のほか、ライフハック、時事ニュースなど月90本程度を執筆中。
【今回の動画】フジテレビと文春報道の“違い”とは (文/Sirabee 編集部・しばたけろこ)
