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佐藤二朗・橋本愛の報道、ハラスメント専門家が「明らかな問題点」指摘 「事実なら、重大アラートとして扱うべき」

佐藤二朗・橋本愛の報道、ハラスメント専門家が「明らかな問題点」指摘 「事実なら、重大アラートとして扱うべき」

佐藤二朗・橋本愛Photo:Sirabee編集部

ハラスメント問題専門家」の新田龍氏が2日、公式Xを更新。俳優・佐藤二朗と女優・橋本愛をめぐる、ハラスメントによるトラブル報道に言及し、「明らかな問題点」について指摘した。

【今回の投稿】専門家が「明らかな問題点」指摘

■佐藤は疑惑を否定、フジテレビは「厳重注意」

佐藤と橋本をめぐっては、「文春オンライン」などが、2人が共演したドラマ『夫婦別姓刑事』(フジテレビ系)の現場で、佐藤の橋本へのハラスメント疑惑を報じた。

佐藤側は報道を否定。フジテレビは、佐藤に厳重注意を行ったとする声明を発表していた。

新田氏は「佐藤二朗氏のハラスメント疑惑について、当事者およびフジテレビから出された公表情報から断言できる『明らかな問題点』について指摘しますね」と切り出す。

「もちろん、佐藤氏と橋本氏との間で具体的にどんなやりとりがあり、その場の空気感がどうであったか等は、当事者と同席者にしか分かりません。したがって、現時点で把握可能な情報だけで、ハラスメント認定の当否を外部から断定することはできません」とつづる。

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■初動対応が「極めてずさん」

続けて「しかし、佐藤氏側の声明、フジテレビ側の声明、報道内容を前提にすると、本件事案の問題点は明らかです。それは、『フジテレビ側の制作管理、情報共有、環境調整、初動対応が極めて杜撰(ずさん)だった』ということです」と述べる。

橋本には過去の出来事によって身体接触に制限があったが、佐藤には事前に知らされていなかったとされる。

新田氏は「第一に、共演上必要な演技上の制約・接触ルールは、クランクイン前に明確化しておくべきでした」とし、とくに夫婦役であれば近い距離感でのやりとりがあり得るとして「橋本氏のトラウマや過去の具体的な被害内容を相手役に開示する必要まではないにしても、少なくとも『予定外の身体接触は禁止』『顔・首・頭部には触れない』『身体接触が必要な場合は事前確認』『演出変更は監督・プロデューサー経由で行う』といった実務ルールは事前に共有しておくべきでした」と指摘。

「ここを曖昧にしたまま撮影に入った結果、佐藤氏側から見れば『知らされていないルールに対して後から違反と言われた』形になり、橋本氏側から見れば『安心して演じるための前提が守られなかった』形になったと考えられます。これは明らかに『制作側の段取りの失敗』といえるでしょう」と事前に情報共有されなかったことを疑問視した。

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■当事者間に「任せるべきではありません」

佐藤の所属事務所によると、橋本の制限を知った佐藤は「肩と腕以外に触れる際には事前確認する」との取り決めを守ったとのこと。また、佐藤は橋本の控室を訪れ、スタッフを交えた状態で「過去の心の傷は最大限、尊重されるべき社会だと心から思うが、トラウマがあって夫婦役を演じるなら先に状況を相手に共有すべきであること、その状況が続くなら俳優を続けるべきではないのではないかと僕個人は思います」と意見を伝えていたという。

これに、新田氏は「翌日にレギュレーションを決めたこと自体は必要な対応です。しかし、その後もわだかまりが残る可能性があったなら、当事者同士の楽屋訪問や直接対話に任せるべきではありませんでした」とし、2人のキャリアの差などから「仮に善意の会話であっても、受け手には強い圧力として伝わることがあります」とも指摘。

佐藤の発言についても、「本人としては『作品づくりのための率直な助言』のつもりだったかもしれませんが、『あなたはこの仕事に向いていない』という趣旨の評価として受け取られるリスクがありました。だからこそ、そういった当事者間のやりとりに発展する前に、制作側が明確なルールを示しておくべきだったということです」と述べた。

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■佐藤氏だけを悪者扱い「トカゲの尻尾切り」とも…

フジテレビの声明では、佐藤に厳重注意を行ったとしているが、新田氏は「フジテレビ側の声明は危機管理になっておらず、却って憶測を広めてしまっています」と語る。

「『詳細は申し上げられない』としながら、『男性俳優の言動について厳重注意を行った』『外部弁護士の調査で問題視された』と公表しています。二次被害防止を理由に詳細を伏せるなら、処分情報だけを外に出すことにも慎重であるべきです。詳細を伏せたまま片方の行為だけが問題視された印象を残すと、かえって憶測が広まる結果になってしまいます」と、この声明によって佐藤に憶測が向けられる状況を招いたとする。

「『プライバシー保護』と『処分事実の公表』を両立させるなら、少なくとも制作側としての反省点、再発防止策、現場調整の不備の有無を説明しなければ、単に佐藤氏だけを悪者扱いした『トカゲの尻尾切り』のように見えます」と断じた。

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■降板の訴えは「重大アラート」

佐藤は自身のXで、「我慢の限界」として、何度も降板したいと訴えたことを明かしていたが、新田氏は、フジテレビが取るべきだった対応として「佐藤氏が『降板させてほしい』と繰り返し訴えていたという話が事実なら、その時点で制作側は『重大アラート』として扱うべきでした」とする。

「降板を認めるかどうかは別として、少なくとも、撮影継続の可否、共演場面の削減、脚本変更、撮影順変更、第三者立会い、メンタルケア、双方事務所との協議等をその時点で行っておくべきだったでしょう。出演者が『もう限界』と言っているのに、作品完成を優先して現場を走らせ続けたなら、それはもう『マネジメント不全』でしかありません」と厳しく指摘。

■危機管理ではなく「炎上の先送り」

さらに、「ハラスメント対応で重要なのは、『事故を未然に防ぐこと』、『違和感が出た時点で止めること』、『当事者同士に処理させないこと』、『必要な情報だけを必要な人に共有すること』、そして『外に出た時には個人の断罪ではなく、組織の再発防止として説明すること』です」とまとめ、「今回の件は残念ながら、その全てが後手に回った事案といえます」と記す。

「佐藤氏個人の言動の当否とは別に、フジテレビの制作管理責任は相当に重大です。現場のSOSを『作品を止めないための雑音』として扱った結果、ハラスメント対応は危機管理にならず、『炎上の先送り』になってしまったわけですから」と締めくくっている。

■執筆者プロフィール

しばたけろこ:フリーライター。関西のスポーツ紙や芸能情報サイトでの記事執筆を経て2021年よりSirabeeに参加。

現在はSNSを中心としたエンタメ記事のほか、ライフハック、時事ニュースなど月90本程度を執筆中。

【今回の投稿】専門家が「明らかな問題点」指摘

(文/Sirabee 編集部・しばたけろこ
配信元: Sirabee

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