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豪州を皮切りに…世界ランク上位の強豪国と今秋連戦へ ラグビー日本代表、現体制の中核を担う注目のメンバーは?

豪州を皮切りに…世界ランク上位の強豪国と今秋連戦へ ラグビー日本代表、現体制の中核を担う注目のメンバーは?

ラグビー日本代表が試されようとしている。

 10月6日、秋のキャンペーンをにらんで合宿を始めた。

 この季節は好調のオーストラリア代表、ワールドカップ2連覇中の南アフリカ代表、欧州で光るアイルランド代表、夏に1勝1敗のウェールズ代表、昨年直接対決で負けているジョージア代表と順にぶつかる。いずれも世界ランクで上回る相手でもある。

 約9年ぶりに復帰して2年目のエディー・ジョーンズヘッドコーチは、格上を破るマインドセットを強調する。

「すべての局面で戦いに、競りに行く」

 昨秋はニュージーランド代表などから大量失点を喫し1勝3敗。今度はその時以上に厳しい日程下、結果、内容の両面で進歩を示したい。本稿は、現体制の底力が問われるいまの注目メンバーを紹介する。
 (カッコ内は所属先/ポジション/身長・体重/年齢)

●竹内柊平
東京サントリーサンゴリアス/右プロップ/183センチ・115キロ/27歳

 現行のグループの申し子。8月下旬からの国際大会、パシフィック・ネーションズカップ(PNC)へは、ジョーンズに「大会でナンバーワンのタイトヘッド(右プロップ)になるチャンスだ」と発破をかけられて臨んだ。

 総じて好ラインブレイク連発で準決勝ではプレイヤー・オブ・ザ・マッチに輝いたうえ、「スクラムでも(ライバルたちを)ドミネートできた」。もっとも27-33と惜敗したフィジー代表とのPNC決勝では、大会を通じてうまくいったというスクラムで反則を取られるシーンが前半26分頃にあった。「まだナンバーワンになったとは思っていないです」と現状に満足しない。

「めっちゃ楽しみ。めっちゃ緊張しますが」と臨む今後のツアーでは、一貫性にフォーカスする。


●ハリー・ホッキングス
東京サントリーサンゴリアス/ロック/208センチ・124キロ/27歳

 身体の大きさを活かして相手を掴み上げたかと思えば、そのビッグなボディを低く折りたたんで接点に圧をかけもする。

 2020年にオーストラリアから来日してハイパフォーマンスを維持。連続居住に伴い代表資格を得るのが近づくたび、選出への期待度が高まっていた。もっとも本人は、地に足をつけていた。

「もし(代表入りへ)タイミングが来て、チャンスに恵まれたら、自分のスタンダードが認められたことになるので嬉しいです。しかしいまは、サントリーに全神経を集中させます」

 このほど、満を持して選ばれた。主将候補で身長201センチのワーナー・ディアンズとツインタワーを結成すれば、ラインアウトという上空での球の争奪に違いをもたらせるか。

 担当の伊藤鐘史アシスタントコーチは「どういう相乗効果が起きるか楽しみ」と、ジョーンズは「空中戦に強く、アタック力もある」とそれぞれ期待する。
 ●リーチ マイケル
東芝ブレイブルーパス東京/フランカー/189センチ・113キロ/37歳

 大一番で再三トライセーブをしてきた。今秋も、白星に喜ぶとしたらこの人が要所で危機をしのいでいよう。

 精神的支柱でもある。出場したワールドカップの4大会で2度、主将を務め、今年7月も船頭役として対ウェールズ代表2連戦で主将を張った。

 フィールド内では両軍最多のタックル数を刻みつつ、レフリーに相手の反則を精査してもらうよう程よく声をかける。かつ、フィールド外では練習スケジュールやメニューについてジョーンズと議論する。

「(指導者も選手も)お互いに勝ちたいから」

 PNCでは、23歳のディアンズが共同主将のひとりとして堂々たる働きを披露した。秋の合宿中に37度目の誕生日を迎えたレジェンドとの共闘は見ものだ。

 
●李承信
コベルコ神戸スティーラーズ/スタンドオフ/176センチ・86キロ/24歳

 万事に素早い動き出し、仕掛けを心がけるのが、ジョーンズの謳う『超速ラグビー』。最近はこのコンセプトのもと、「ジャパンラグビーとは何かを理解した選手が増えている」と若き司令塔は述べる。

 今季はキックとそれを追う仕組みを導入し、やみくもなボール保持からは逸脱。全体のフローに手応えを掴む。

「プランとゲームコントロールのところでセイムページ(同じビジョン)を見られています」

 PNCでは、ゲームの進め方に関する助言で若き支柱のディアンズをサポート。ゴールキックの成功率も高く、世界ランクを引き上げるための80分では不可欠な存在だ。


●ディラン・ライリー
埼玉パナソニックワイルドナイツ/センター/187センチ・102キロ/28歳

 大柄で、速く、うまく、気が利く。攻守両面でリーダーを託されるキーパーソンのひとりだ。公の場では淡々とした様子も、有事には強い言葉で味方を鼓舞する。

 今回の旅は特別ではないか。

 出生国は南アフリカのため、2戦目では故郷の最強集団とぶつかる格好だ。何より初戦でぶつかるオーストラリア代表は、10歳から移住した国のチームである。

 若手時代のこの人は、オーストラリア協会関係者に17年からの日本挑戦を止められた過去があると伝えられる。豊かな将来性ゆえか。

 事実確認を求められた本人は、その件につき肯定も否定もしない。練習生スタートからブレイクした後に話す。

「さまざまな対立する意見があったとは思いますが、最終的には自分がどうすべきかを決断する時がきたのです。日本に来る、という決断です」

 そのジャッジの正しさを、いままでと同様にこれからも証明する。

文●向風見也(ラグビーライター)

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配信元: THE DIGEST

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