参加者と一緒に体操にチャレンジ
64歳まで仕事を続けたおばあちゃんは定年後、昔から好きだった「人を笑顔にする仕事」に挑戦しようと高齢者の劇団に入ったものの右も左もわからず、まずは基礎の勉強をしたいとNSCの扉を叩きました。おばあちゃんは「いろんなところに電話してみたんですけど、どこも年齢制限があって入れてもらえなくて。NSCだけが『いいですよ』と言ってくださったんです」と笑顔で振り返ります。

健康長寿の秘訣を聞かれたおばあちゃんは、「自分の好きなことをするってことなんですよね。だからみなさんも、できる限り自分のしたいことをしていくといいと思います」とニッコリ。また、普段から出かける用事をたくさん作って、「とにかく家にいないこと」を心がけていると明かしました。
続いて、川崎市が取り組んでいる「介護予防いきいき大作戦」で作られた「介護♡予防かわさき体操〜上を向いて歩こう〜」という3分程度の簡単な体操にチャレンジ。イスに座ったままできるこの体操に、おばあちゃんも一緒に取り組みます。
体操をリードしたのは、理学療法士で慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科博士課程の学生でもある中村学さん。名曲『上を向いて歩こう』に乗せて、深呼吸からスタートし、腕と指の曲げ伸ばしや、首を回すなどの簡単な体操を行います。
偶然にも、『上を向いて歩こう』はおばあちゃんのステージでの出囃子です。おばあちゃんは要所要所で「よいしょ!」などと合いの手を入れ、「私も普段から体操はしてますけど、これからはこの体操もやるようにします。でもみなさん、上手ですね! 私は腕が上がらなくて……(笑)」と、お客さんを盛り上げました。

おばあちゃんはさらに、吉本興業が現在、「健康」の分野にも取り組んでいて、企業や自治体、大学などの研究機関とタッグを組んで「笑いと健康プロジェクト(ワラケン)」を進めていることを紹介。「私も最近、知ったんですけど、このような取り組みはとても嬉しいです」とにこやかに話しました。
会場内にはさまざまなブース出展も
その後も市民講座は続き、慶應義塾大学医学部百寿総合研究センター長の新井康通・看護医療学部教授による「川崎元気高齢者コホート研究からわかったこと」では、「日本全国の百寿者(100歳以上)」や「大都市圏(川崎市)に暮らす高齢者(85歳~89歳)」に焦点を当てたユニークな健康長寿に関する研究の結果を報告しました。
さらに、慶應義塾大学スポーツ医学研究センターの原藤健吾准教授による講座「いつまでも自分の足で歩くために~転ばぬ先の運動器ケア~」では、要支援・要介護の原因の4分の1が運動器の障害であることから、健康寿命を延ばすためには運動器(全身の骨格、関節、筋、腱、靭帯)のケアが大事であることについて説明されました。


イベントの後半では、医師(整形外科、老年内科、総合診療科)による個別健康相談、川崎フロンターレ「ウェルネスサポートミュージアム」による健康長寿に関する展示や健康測定会(糖化度、握力)、第一興商による生活総合機能改善機器『DK ELDER SYSTEM』のコンテンツ(カラオケ、健康維持、趣味・生きがいなど)紹介などが行われ、参加者たちは各ブースで医師に相談したり、測定や運動を楽しみながら行ったりと、思い思いにイベントに参加しました。