「風邪のときに使うもの」くらいのイメージで、詳しくは知らないという人も多いかもしれません。
そこで今回は、葛根湯とはどんな漢方薬なのか、あんしん漢方薬剤師の山形ゆかりさんに解説いただきます。
「風邪といったら葛根湯」ってなんで?
葛根湯は、昔から風邪の引き始めによく用いられてきた漢方薬のひとつです。
とくに、ゾクゾクと寒気がするが汗は出ていない、頭痛がある、首の後ろから肩にかけてこわばるような感じがあるときに使われます。
風邪の初期は、「少しだるいけれど、まだ本格的につらいわけではない」という段階もありますよね。
葛根湯は、からだを温めて発汗を促すことで熱を下げ、風邪を治そうとする力を助ける漢方薬です。
また、葛根湯は風邪だけでなく、鼻風邪や鼻炎、頭痛、肩こり、筋肉痛などに用いられることもあります。
風邪っぽさに加えて首や肩のこわばりがある場合にも、用いられることがあります。
葛根湯は早めのケアの選択肢
葛根湯は、風邪が長引いてからというより、「あれ、風邪かも」と感じた早めのタイミングで使うことが大切です。
発症から1〜2日ほどの風邪の引き始めを目安として用いられます。
たとえば、朝起きたときに寒気がする、頭が重い、首や肩まわりがこわばっているなど、小さな違和感があるときは、無理をせず早めのケアを心がけたいところ。
葛根湯の服用に加えて、あたたかい飲み物を摂る、からだを冷やさないようにする、睡眠をしっかりとるなど、基本のセルフケアもあわせて取り入れてみてください。
葛根湯には眠くなる成分が入っていないため、日中にも服用できる点もメリットです。
仕事や予定がある日に、眠気が気になりにくいのはうれしいポイントですよね。