渡せなかった箱を、彼女の家のポストに入れに行った
家に戻っても眠れませんでした。翌朝、箱を持って彼女のアパートまで引き返したのです。チャイムを押して手渡しする勇気はなく、かといって持ち帰る気にもなれず、集合ポストに入れて帰ることにしました。
顔を見て渡せない自分が情けなくて、それでも、彼女の手首にあの時計がのる姿だけは、どうしても諦めきれませんでした。
そして...
後日、時計をつけた彼女からお礼を言われて、俺はようやくあの席で箱を出せなかった理由を打ち明けました。彼女は、いらないなんて言わなければよかったと笑い、俺は、直接渡せばよかったと頭をかきました。気をつかわせたくない彼女と、嫌われるのが怖い俺。二人とも、本当のことを少しずつ言えていなかったのだと思います。
(20代男性・会社員)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)
