韓国サッカー協会(KFA)が大炎上中だ。W杯北中米大会のグループリーグ敗退がきっかけとなり、KFAを30年以上も牛耳ってきた大手財閥・現代系一族との忖度関係がクローズアップされたからだ。KFAが毎年、公的資金や公営スポーツくじからの収益とする支援金を「10億円以上」受けていることもあり、一気に不満が爆発している。
そもそも韓国は1980年代からスポーツ団体の財政基盤が弱く、現代グループなどの韓国財閥がスポーツ支援に乗り出した。
「日本よりも早くプロリーグ(Kリーグ)を作り、2002年大会では日本単独開催が確実視されていた中で、W杯の2国共催招致に成功。この大会ではベスト4に入り、今もアジア勢のW杯最高成績です」(サッカー担当記者)
韓国代表の洪明甫前監督は選手時代、日本のJリーグに在籍したことがあるが、現代グループのクラブチームに所属したことはない。
引退後は現代グループとのパイプを太くして、2014年の南アフリカ大会では代表監督に就任したが、1次リーグ敗退。2020年からは同グループが支援している蔚山HDの監督となり、リーグ連覇の実績から今回のW杯で2度目の代表監督に就任した。ところが再び1次リーグ敗退で、韓国国民の怒りを買っている。
翻って日本サッカー協会(JFA)はどうなのか。日本サッカー界はアマチュアリーグ時代、東京・丸の内で事業を展開していた三菱、古河、日立の3社なしではリーグ運営が成り立たなかった。そこで出身の幹部が重用されて「丸の内御三家」といわれた。
Jリーグが誕生してからは、これに筑波大、早稲田大の「学閥」もあり、今もJFAには多くの「派閥」が存在する。
非公表の「助言者」とはいったい誰なのか
続投か退任かが決まっていない日本代表の森保一監督は、Jリーグ以降でいえば、初の高卒叩き上げ監督。今W杯でブラジルには敗退したものの、2大会連続で1次リーグを突破している。
「JFAは森保監督に、来年のアジア杯(1月7日~2月7日・サウジアラビア)での優勝をノルマに、1年のみの契約延長を打診しています」(JFA関係者)
実はその選び方には、不可解な部分がある。代表チームの強化部署が宮本恒靖会長に打診するまでは同じなのだが、
「宮本会長及び(強化部署の責任者である)山本昌邦委員長と宮本会長が指名した『助言者』で、次期監督を決める流れになっています。この助言者が誰かは非公表」(サッカー担当記者)
これについてJFA関係者に聞いてみても、
「いったい、誰なんですかね、助言者の存在をファンやサポーターのみなさんは知らないんじゃないですかね」(前出・サッカー担当記者)
このナゾっぷりに「預言者なのでは?」と笑うに笑えない冗談も…。
JFAは7月23日に予定されている理事会で決めたいとしているが、代表監督選びはどの国でもモヤモヤ感がつきもののようだ。
(小田龍司)

