MLBロッキーズは、所属する菅野智之を背中の痛みのため、15日間の負傷者リスト(IL)入りさせた。7月1日に溯って適用されるが、これにより球宴前の出場は絶望的となった。
菅野は当初、7月3日のマーリンズ戦で先発を予定していたが、指に軽い問題が発生して回避。5日、本拠地でのジャイアンツ戦に変更されたが試合前に突然、IL入りとなった。
昨年オリオールズでプレーして以降、ロッキーズに移籍した今季も無事これ名馬とばかりに、ローテーション投手としてマウンドに立ってきたが、IL入りしたことで今後に大きな影響を及ぼす可能性が出てきた。
メジャーリーグを取材するスポーツライターはこう話す。
「菅野は今季16試合に先発して、チーム最多タイの8勝4敗、防御率4.80と結果を残していますが、1年契約ですからね。今、チームはナショナル・リーグ西地区最下位で、ポストシーズン進出は絶望的。日本時間8月4日午前7時リミットの移籍市場で、売り手側に回るでしょう。それなりに結果を残している菅野は格好のトレード要員で、移籍は悪い話ではありません。移籍先で結果を残せば、来季以降の契約に有利に働きますからね。それだけに、この時期のIL入りで、移籍交渉のテーブルに付く球団はあまりなくなるでしょうね。丈夫なのが売りのひとつでしたから」
引退後には監督就任への道が開ける
移籍しなれば復帰以降に成績を残し、ロッキーズ残留の道を探るしか道はないが、その頃にはチームは来季以降を見据えて、若手起用に踏み切っているかもしれない。現在36歳の菅野がアピールする機会は、どんどん減っていく。
なにやら、昨年のオフと同じような状況が待ち受けているのだ。いや、年齢を考えれば、昨年より条件は悪いかもしれない。経営者側と選手会側がサラリーキャップ制導入をめぐって対立し、ストライキになる可能性もある。
オフの交渉がうまく進まなかった場合、また開幕ギリギリまで待つのか、あるいは古巣に戻るのか。スポーツ紙デスクが言う。
「アメリカがダメなら巨人でしょうね。昨オフも20億円規模の複数年契約という破格のオファーを出しているし、菅野本人も巨人に愛着がある。他球団への復帰はないでしょう。戻ってくれば、引退後の巨人監督への道が開けますし」
菅野をめぐる情勢は、激動続きなのであった。
(阿部勝彦)

