東京・新大久保は日本最大級のコリアンタウン。韓国グルメやコスメ、K-POPカルチャーがいち早く上陸し、多くの観光客でにぎわう場所である。だが、食文化については韓国のものだけが集まるわけではなく、アジア圏を中心にさまざまな飲食店が軒を連ねている。ネットやSNSに情報が載っていないお店も少なくない。
今回紹介する「放題屋」も事前に情報を得ていたわけではなく、たまたま店前を通りがかって発見したお店だ。ここはランチ時にサムギョプサルをはじめとする肉とご飯・スープ・サラダなどが食べ放題であることに加えて、ソフトドリンク飲み放題。
それで60分(ラストオーダー20分前)税別1300円という破格のサービスを提供しているのである。この界隈ではかなりリーズナブル!
・1300円で食べ飲み放題
新大久保にはよく足を運んでいるが、正直その全貌はいまだによくわからない。というのも、ひとつ路地裏に入ると、知らないお店に遭遇することがしょっちゅうあるからだ。「新大久保 = 韓国」というイメージは強いけど、中国・インド・ネパール・タイ・ベトナム・ミャンマーなど、他のアジアの国々の専門店も多数存在している。
いくつかの国の料理を提供するお店もあるし、屋台村形式で3~4カ国の料理を楽しめるお店もある。居酒屋や定食屋などの日本料理のお店ももちろん多数ある。とにかく、すべてを把握するのが難しいエリアだ。
私が遭遇した「放題屋」は一見普通の焼肉屋の雰囲気。
メニューを見ると、ランチタイムはスープ・ご飯・キムチ・サラダがおかわり自由であることを除けば、やはり一般的な焼肉屋と変わらない。本来であれば足を止めることなく素通りするところだったが……。
メニューの上から貼り付けられた別メニューに「ランチ食べ飲み放題」とある。サムギョプサル・鶏カルビ・唐揚げ・ご飯・ごまサラダ・キムチ・スープが食べ放題で、ソフトドリンクの飲み放題までついている。
それで60分税別1300円だと!? これはかなり充実した内容ではないのか。しかも看板には「1人様大歓迎」とある。2人以上からの利用を求めるお店が多いこのエリアで、1人で食べ放題はめちゃくちゃ助かるな。
というわけで、その実態をたしかめるために入店した。
場所は総武線大久保駅と山手線新大久保駅の間で、大久保駅寄り。どちらかといえば、このエリアでもっとも繁華な新大久保側から少し離れているところにあって、昼時でも空いていた。私を除いて外国人の2人連れが1組いるだけだ。
さっそくランチ食べ放題をお願いすると、注文はスマホでとのことだった。注文時に提供されるスターターキットのようなものはない。オーダーした段階で、すでに食べ放題の時間はスタートしている。
ラストオーダー20分前が、最初の60分からすでに差し引かれている。追加注文できるのは実質40分間だがまあいい、とにかく注文しよう。ランチ食べ放題の肉はサムギョプサルと鶏肉。いずれも0円と表示されている。
そのほかの品々も全部0円。それら全部を1つずつ頼むことに。
ちなみにライスは大盛りで頼むこともできるぞ。
1度に全品(7品)を頼もうとしたら、オーダーが立て込んでいるという理由で送信できず、ゴマサラダとキムチだけを別で頼もうしたら、3分後のオーダーとなった。
でもまあ仕方ない。後ほど頼もう。
これで仕組みを理解した私は、一旦オーダーが通った後に少し時間を空けて、すぐにサムギョプサルと鶏肉を頼んでおいた。終了間際でこんな風に頼めなかったらイヤだからね。
・追加のタイミング
先に頼んだ、サムギョプサル・鶏肉・ご飯・スープがやってきた。一緒に頼んだ唐揚げは、揚げ時間の都合で後から出て来ることになる。
ふ~む、どちらも味付き。豚バラは長い状態なので、卓上のハサミでカットするということだな。
では早速やりますか。チンタラしてたら、あっという間に40分が経過してしまうのでね。
炭火なので、素早く一気に焼き上げるというよりも、じっくり火を通す感じ。ツマミになるものがないので、手持ち無沙汰ではあるが、スープとご飯をチビチビやりましょう。
すぐに焼けないだろうと油断していたら、あっさり焦がしてしまった。くっ、完全に油断したな……。
あと少しで焼き上がるというタイミングで追加分が来た。まだ1皿分焼けてないんだけどなあ。まあいいか、おかげで追加注文のタイミングを早められただろう。
器に取り、卓上のたれをつけてご飯にドン! こりゃご飯はおかわり必至かもな。
ようやく唐揚げ登場。にわかにテーブル上に肉が渋滞し始めた。肉に囲まれるのは悪い気分ではないよな。
焼肉の口直しに唐揚げを食う。なんてワンパクな食い合わせなんだろうか。
気づけばオーダーの残り時間が15分を切った。これを食い切る頃に、追加を頼んでも遅いかもなあ。でも、食い切る前に頼んで食えなくても困る。ってことで、追加オーダーはやめておいた。
追加注文できるのは40分のスピード勝負。とにかく量を食いたいって人は、焼き時間も考慮しつつ、焼き上がる前に追加オーダーすると良いかもしれない。それからお腹の余力のために、サラダとキムチをパスするのもアリだろう。
とにかく新大久保にはいまだ発掘されていない、高コスパ店舗がまだまだ存在している。流行りの韓国系を楽しむのも良いが、知られざる良店を探し歩くのも、新大久保ならではの楽しみではないだろうか。
