「その話はまた今度な」と遮り続けた俺が→彼女の恋愛相談だけ、どうしても聞けなかった理由

嫉妬を知られたくなくて、俺は物分かりのいい同期を演じ続けました。彼女に握らせた缶コーヒーだけが、言えない気持ちの代わりでした。帰る途中、彼女が少し言いにくそうにこちらを見上げました。「相談がある」。その続きが恋の話だろうと、俺にはもう見当がついていました。ほかの誰の相談でも平気で聞けるのに、彼女のそれだけは、どうしても最後まで聞けないのです。
「私の前では外すのに」職場でだけ光る彼の指輪→問い詰めて知った、不器用な本当の理由

会社帰りの彼を待つあいだ、ビルの入り口で同僚と笑う彼の左手が目に入りました。薬指には、半年前に私が選んだ指輪が光っています。けれど少しして合流した彼の手は、何もはめていない素の指でした。問いただすと、彼は口ごもりながら理由を話しました。指輪を外していたのは、私が思っていたものとは違ったのです。それを知っても、心にはわだかまりが残ったままでした。
