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橘 美來×加藤 渉「2人で一緒に頑張っていきたい」出演にあたって芽生えた思いとは<天は赤い河のほとり>

橘 美來×加藤 渉「2人で一緒に頑張っていきたい」出演にあたって芽生えた思いとは<天は赤い河のほとり>

TVアニメ「天は赤い河のほとり」で声優を務める橘 美來、加藤 渉
TVアニメ「天は赤い河のほとり」で声優を務める橘 美來、加藤 渉 / 撮影=茉那実

「少女コミック」(小学館)で1995〜2002年に連載され、累計発行部数が2000万部を突破した話題作「天は赤い河のほとり」は、2026年7月7日(火)よりテレビアニメが放送される。古代オリエントのヒッタイト帝国を舞台にした本作は、連載当時から世界中の読者を夢中にさせ、今もなお“少女漫画の金字塔”と呼ばれているほどだ。WEBザテレビジョンでは、夕梨(ユーリ)役の橘 美來とカイル・ムルシリ役の加藤 渉にインタビューを実施。出演にあたっての思いや、役作りで難しかったことについて話を伺った。

■「私にできるユーリを演じていこう」自分だからこそ出せる初々しさやフレッシュさ

――本作に出演が決まった時の感想を教えてください。

橘 美來(以下、橘):純粋に“驚き”の気持ちが大きかったです。大役を任せていただく機会がそこまで多くないこともあり、話を聞いた時は「本当かな!?」みたいな。なので当初は「夢かもしれない」と思っていたんですけど、時間が経つごとに実感が湧いてきましたね。

加藤 渉(以下、加藤):出演が決まった時には、橘さんと同じく「本当ですか!?」という信じられないような気持ちでした。役が決まってからは、改めて原作や作品の世界観にふれるということからはじまりましたね。
アニメ「天は赤い河のほとり」より
アニメ「天は赤い河のほとり」より / (C)篠原千絵/小学館/アニメ「天は赤い河のほとり」製作委員会


――制作スタッフから「役に選ばれた理由」などを聞いていたら、お話を伺いたいです。

橘:詳しくは伺っていないのですが、オーディション自体は何回か実施されていて、役にピッタリの方が見つからないということで、事務所に声がかかったオーディションで私を選んでいただいたと聞いています。また「まだ経験も浅い私だからこその初々しさやフレッシュさを、きっと夕梨(ユーリ)に反映したいんだろうな」とスタッフさんの思いも感じつつ、私にできる夕梨(ユーリ)を演じていこうと決心しました。

加藤:僕も具体的に話を聞いたわけではないんですけど、制作と脚本家の方がテープ音源を聴いた時に、満場一致で選んでくださったと聞いていて。あとオーディションで読み上げたものの1つに「全軍出陣!」というセリフがあるのですが、「それが一番良かった」と言われたので、僕は「全軍出陣!」で選ばれたと思っています(笑)。
橘 美來
橘 美來 / 撮影=茉那実


――原作を読んで思ったことや、感じたことは?

橘:本作は歴史モノということもあり、いろんな国の情勢や駆け引き要素があるところも一種の魅力だと思いますし、夕梨(ユーリ)がヒッタイト帝国で奮闘していく姿にもすごくワクワクさせられます。読み進めているうちに、私自身も物語の世界に入り込んでいました。

加藤:原作を読んで感じたこととしては、「画面が素敵すぎる」ですかね。僕は収録の途中からタブレットを購入したので、原作のチェックなどに使用していたんですけど、あまりに原作の見開きページが美しすぎて、そのイラストは未だに待ち受けにしています。
アニメ「天は赤い河のほとり」より
アニメ「天は赤い河のほとり」より / (C)篠原千絵/小学館/アニメ「天は赤い河のほとり」製作委員会


――本作は連載開始から30年以上経っており、根強いファンの方も多いと聞いています。出演にあたってプレッシャーなどはありましたか?

加藤:僕はプレッシャーよりも喜びの方が先にあって。当時は隣にいる橘さんの方が緊張していたので、それを見ていると力が抜けて平常心でいられたんですよね。なので、基本的には気楽にやらせていただきました。

橘:私はプレッシャーもあったんですけど、最初に受かったことを聞いた時はホッとしていたのを覚えています。私を選んでくれたという事実がうれしかったのと、マネージャーさんが「本当に良かったね、おめでとう」と言ってくれた時に、「今まで応援してくれた方にやっと恩返しができるんだ」という気持ちになったんですよ。なので私にできる夕梨(ユーリ)を一生懸命演じようと思いました。

あと当時は座長=チームをまとめるというイメージがあったんですけど、そういうことに関しては加藤さんがすごく支えてくださって。その上で「座長は橘さんだからね」と気遣ってくれたので、「その分私は自分ができることをやらなければ」という意思が芽生えたんですよね。それからは緊張しなくなった気がします。

加藤:僕自身も夕梨(ユーリ)に対してのカイルのあり方というか、自分の器ではないと感じながらも、そういった役回りを演じてみたいと思って振る舞っていたところがあって。僕はこれまでに座長経験はあったんですけど、横で支える……という経験は初だったので、「2人で一緒に頑張っていきたい」みたいなことは感じていました。
加藤 渉
加藤 渉 / 撮影=茉那実


加藤 渉
加藤 渉 / 撮影=茉那実

■「歴史の面白さは当事者じゃないからこそ」行ってみたい時代について語る

――おふたりは今作が初共演ということで、お互いの第一印象などをうかがいたいです。

橘:加藤さんはお仕事に熱心で、「自分に求めるハードルを高く設定されているんだろうな」というのを常に感じていて。それはお芝居に対すること含め、知識に対する貪欲さや知りたいという気持ちなどを、常日頃楽しみながら取り入れているような印象です。

加藤:一言で表すと、“肝が据わっている”方。初回あたりの収録では緊張されていたのが目に見えてわかったんですけど、回を重ねるごとに僕だけでなく制作スタッフの皆さんも橘さんに対して同様の印象を抱かれていたように思います。

だからこそ後半あたりのお芝居では、ハットゥサ(ヒッタイト帝国)での生活に馴染んだ夕梨(ユーリ)への変化が感じられたんですよね。今では夕梨(ユーリ)と橘さんに対する印象が混じっているような気がします。
アニメ「天は赤い河のほとり」より
アニメ「天は赤い河のほとり」より / (C)篠原千絵/小学館/アニメ「天は赤い河のほとり」製作委員会


――キャラクターを演じるにあたり、難しかったことや苦労したことは?

加藤:作中の地名やキャラクターといった“固有名詞”ですね。カイルは第3皇子なんですけど、父がシュッピルリウマさんで、お兄さんがサリ・アルヌワンダさんとロイス・テリピヌさん……といったように、全員の名前を流暢に喋らなければならなくて。現場では、皆で地名の発音や視聴者が聞き取りやすいアクセントを相談したりもしています。

橘:私は歴史が苦手なこともあり、皇太后や皇帝陛下、皇子、側室などの意味を勉強するところからはじまりました。ですが、基本的には演じる上でスタッフさんがアドバイスしてくださったので、そこまで難しいと思ったことはなかったですね。

加藤:確かに夕梨(ユーリ)は召喚された身ということもあって、誰かが話したことに対して復唱することが多かったからね。

橘:そうですね。そういう意味では他のキャストさんよりも演じやすかったのかもしれません。ですが物語が進むにつれて、夕梨(ユーリ)もヒッタイト帝国での生活に馴染んでいくので、難しい単語を言うことが増えていくんですよ。なので難しい地名などが出てきた時は、すごく震えていました(笑)。
橘 美來
橘 美來 / 撮影=茉那実


――本作では、主人公である夕梨(ユーリ)が、ヒッタイト帝国へ召喚される……という出来事から物語がはじまります。もしおふたりが好きな時代に行けるとしたら、どの時代や国に行ってみたいですか?

加藤:歴史の面白さって当事者じゃないからこそだと思いつつ、今興味があるのは16世紀イングランドのテューダー朝(チューダー朝)の歴史で。当時の宮廷ではどんな生活が送られていたのか実際に見てみたいですね。

橘:欲を言うとずっと現代にいたいと思うほど、今の時代が大好きなんですけど、明治時代の和洋折衷な雰囲気もかなり好きで。なので、日本と外国のよさを取り入れた時代の生活背景は少し気になっています。
アニメ「天は赤い河のほとり」より
アニメ「天は赤い河のほとり」より / (C)篠原千絵/小学館/アニメ「天は赤い河のほとり」製作委員会


――最後に本作の見どころを含め、視聴者へのメッセージをお願いします。

橘:私は収録中に「キャラクターに声が入ることによって、すごく世界が広がったな」と思っていて。その後完成した映像を見た時には、オープニングや音、そして動きなどが加わったことによりナキアの恐ろしさが際立ったりと、物語に没入できるような要素を多く感じました。ぜひいろんな方の元に「天は赤い河のほとり」が届いたらいいなと思っています。

加藤:本作のキャストは芸歴の長い方が多かったので、当初は「大丈夫かな」「自分が身分の高い役を演じるにあたって、見劣りしないだろうか」と感じていました。ですが制作スタッフの方々が音量や音質などのバランスなどを考えて、自分がカイルとしていられるように仕立ててくださったので本当に助かりました。結果的には「良い芝居をできたな」と思いつつ、僕自身もアニメの放送が楽しみなので、ぜひ「天は赤い河のほとり」を楽しんでいただけると幸いです。

◆取材・文=渡辺美咲
橘 美來×加藤 渉
橘 美來×加藤 渉 / 撮影=茉那実


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