維新は何をやっているんだ
本来であれば、野党こそが労働市場の改革など、根本的な制度改革を積極的に提案・追及すべきなのに、それを全くやっていません。この点については、日本維新の会にも責任があると感じています。
定数削減や国旗損壊罪成立といった主張だけではなく、橋下徹氏がいた頃の「維新らしさ」を取り戻し、国会で本格的な制度改革の議論をリードしてほしいと強く期待しています。今は高市政権をひたすら立てているだけではないでしょうか。
日本経済が直面しているのは、小手先の対策では解決できない構造的な危機です。過剰な流動性に支えられた危うい株高や、場当たり的な財政支出、そして痛みを伴う労働市場の改革から逃げ続ける政治の姿勢は、将来世代に対する無責任に他なりません。
今、求められているのは、些末なスキャンダル追及に明け暮れる国会ではなく、国民に「改革に伴う痛み」を直視させ、本質的な制度改革を断行する真のリーダーシップです。
与野党を問わず、保身を捨てて日本経済の土台を根本から作り直す重厚な政治論争へと立ち返ることを、私は強く求めます。
文/竹中平蔵

