阪神の若手投手2人が立て続けに本拠地・甲子園で1軍デビューを果たした。下村海斗と今朝丸裕喜だ。
2023年ドラフト1位で入団した下村は、7月2日の中日戦でプロ初登板。1年目の4月にトミー・ジョン手術を受け、2年間のリハビリを経てのデビューだった。
5回2失点で初白星とはならなかったものの、力のある速球とスライダーで、4回までは2安打無失点。及第点の初マウンドだったといえるだろう。
一方の今朝丸は2024年ドラフト2位で入団し、2年目の今年6月に1軍初昇格。7月3日の広島戦に0-5と劣勢の4回からプロ初登板し、3回を2安打無失点。上々のデビューだった。
この両投手について、阪神OBはどんな評価を下したのか。「よんチャンTV」(7月6日・MBSテレビ)に出演した元監督の矢野燿大氏はまず、下村を次のように評した。
「自分の投球って初登板でなかなかできないけど、自分の投球が普通にできていた。2軍で見た時は投球がけっこう荒れていたが、1軍でこういう投球ができる。コントロールがいいし、まとまっている。だからこそ、これから軸になるような、武器になるボールが必要になってくる」
では、今朝丸はどうか。
「スケール感の大きいピッチャー。2軍で見た時はけっこうスライダーでかわしにいっているな、今抑えることを大切にしているのかなと思った。この甲子園の登板では、ストレートでグイグイ押していた。才木(浩人)を超えるような能力を持っているピッチャーだと思うので、ストレートでどんどん押していってほしい」
初速と終速の差があまりないストレート
阪神OB会長の掛布雅之氏は、自身のYouTubeチャンネルで言及。まずは下村からだ。
「全身バネのような、非常に身体能力が高いピッチャー。フィールディングを見てもかなりうまいし、マウンドさばきも非常に落ち着いている。少しスライダー系のボールに頼りすぎているんじゃないかな。そのボールを生かすためのストレートをゲームの中で投げていかないと、データが出てくれば狙われてくると思う」
今朝丸については矢野氏と同じく、才木の名前を出している。
「気持ちの強さを感じた。才木のようなタイプかな。上から投げ下ろす。スピードは150キロ出るか出ないかだけど、バッターはけっこう差し込まれているストレートが多い。いいスピンがかかってるんだと思う。初速と終速の差があまりないストレートを投げている」
下村は7月10日からのヤクルト連戦(甲子園)で、プロ2度目の先発登板が予想されている。今朝丸も近いうちに、次の登板機会がめぐってくるだろう。雨天中止の振替試合が後半戦に集中するだけに、新戦力になってくれることを期待したい。
(鈴木十朗)

