「昔は気さくな方だったんですけどねえ。なんであんな風になっちゃったのか…」「まあ、気持ちはわからなくもないんですけど…」と近隣住民から憐れみの目を向けられているのは北関東某所に住む戸塚正志さん・洋子さん夫妻(仮名)。
年齢は共に70代後半で、20年近く夫婦ふたりで暮らしているのだが、数年前、夫婦の知り合いが「トクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)」に寝込みを襲われ、大けがをした上に金品を奪われるという被害にあってから、「明日は我が身」と言わんばかりに異常に警戒するようになっていた。
訪問者に身分証と目的を徹底追及
「もうね、他人を見たらドロボーと思え! って自分に言い聞かせながら暮らしてますよ」と話す正志さん。筆者が訪れた時も身分証を確認され、「誰から聞いた?」「どこから来た?」「目的は何だ?」と、取材に応じていただくまで、かなり追及されている。
「被害にあった知人に比べればウチなんか貧乏人だけど、それでも盗まれていいものなんてひとつもないんだよ。ましてケガなんかさせられちゃたまんないだろ? 用心するに越したことはないね」
近隣住民を家に上げることも一切なし
数年前までは近隣住民を家に招いてお茶を飲んだり、お酒を酌み交わすようなこともあったそうだが、知人の事件があってからは、身内やごく親しい数名の友人以外は家の敷居を跨がせていない。
「以前はセールマンや勧誘の人にもお茶を出して縁側で話し込むような方だったんですけど、今は顔を見せることもなく、インターフォンで門前払いしているみたいです」(隣人)
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