彼女から鳴った電話
彼女から「少しだけ電話してもいい?」と届きました。責められると思いました。けれど電話に出ると、彼女は「久しぶりに声、聞きたくなって」とだけ言いました。
その言葉を聞いて、俺はやっと話しました。仕事に余裕がなかったこと。会いたいと言うと、会えない現実との差が大きくなる気がして、言えなかったこと。彼女に寂しい思いをさせているのは分かっていたのに、ちゃんと説明することから逃げていたこと。
彼女はすぐに納得したわけではありませんでした。ただ、「短い返事だけだと、気持ちが分からなくなる」と言いました。その通りでした。俺は彼女に分かってほしいと思いながら、分かるように伝える努力をしていませんでした。
そして...
次に会ったら、今度は自分の口で伝えるつもりです。「会えない」は本当でした。でも、「会いたくない」わけではありませんでした。
短い返信だけで分かってもらおうとしていたことも、忙しさを理由に説明を後回しにしていたことも、ちゃんと謝ろうと思います。音声入力が拾った言葉に助けられる前に、自分で言えばよかったのです。
(20代男性・営業職)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)
