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皿のしいたけをよけながら別れを告げた俺が、最後まで言えなかった理由

皿のしいたけをよけながら別れを告げた俺が、最後まで言えなかった理由

よけることより必要だったもの

「こんな時まで、よけてくれるんだ」と彼女が言いました。その言葉で、自分がどれだけ中途半端なことをしているか分かりました。

優しくしたいなら、本当の理由を話すべきでした。彼女を困らせたくないと言いながら、結局は自分が傷つく話から逃げていました。

別れてから3週間が経っても、俺は同じ店に行くことがあります。1人で八宝菜を頼むと、気づけばしいたけを皿の端に寄せています。彼女のためではありません。言えなかったことを、自分で確かめているだけです。

そして...

辞令の話を言わなかったことを、今も後悔しています。引き止めてほしかったと口にしていたら、別の話し合いができたのかもしれません。

けれど俺は、彼女に選ばせる前に、自分で終わりを決めました。そのくせ最後まで優しい人のままでいようとしました。

皿に残るしいたけを見るたび、あの日の自分を思い出します。必要だったのは、よける手ではありませんでした。言いにくい理由でも、彼女に渡すべき言葉があったのだと思います。

(20代男性・会社員)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

配信元: ハウコレ

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