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56本→17本…クイズ番組は廃れたのか? 『アタック25』ゴールデン昇格と“ローカル番組の傑作”に見る再興の兆し

56本→17本…クイズ番組は廃れたのか? 『アタック25』ゴールデン昇格と“ローカル番組の傑作”に見る再興の兆し

テレビはまだまだトガっている。心に“刺さった”番組を語るリレー連載「今週のトガりテレビ」。今回は、テレビウォッチャーのノブユキが、最新のクイズ番組事情について語る。

『アタック25』がゴールデンに昇格!

近年、テレビからクイズ番組が減りつつある。5月26日放送の『マツコの知らない世界』(TBS系)に出演した現代の“クイズ王”伊沢拓司によれば、地上波(関東エリア)のクイズ番組は1980年のピーク時には56本あったのが、現在は17本にまで減少しているという。

もっとも、現在では伊沢が代表を務めるクイズ特化型のWebメディア「QuizKnock」のYouTube動画や、世代を問わずマニアたちが能力を発揮する競技クイズ大会が人気を集めており、クイズ文化はテレビの外側へも広がりを見せている。

純粋なクイズ番組は冬の時代の一方で、『ラヴィット!』(TBS系)や『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)といったバラエティ番組でクイズが出題されることも珍しくない。そんな中、クイズ番組界で大きな動きがみられた。

4人の解答者が赤・緑・白・青に分かれて早押しクイズと25枚のパネルを使ったオセロゲームを繰り広げる『BS10 パネルクイズ アタック25』(BS10・ABCテレビ制作)が、7月から放送時間を日曜13〜14時台から金曜21時台に変更した。

1975年4月にテレビ朝日系でスタートし、長年司会を務めた児玉清さんの逝去、谷原章介の司会就任、地上波での終了、さらにはBSでの復活など、半世紀にわたる歴史のなかで、ゴールデン帯への昇格は史上初となる。

7月3日の放送では、ゴールデン初回とQuizKnockの活動10周年を記念して同メンバーの伊沢拓司・山本祥彰・河村拓哉・ふくらPが参戦。

伊沢は中学生の頃から番組を見ており、番組の予選会にも参加していたという。後に『高校生クイズ』(日本テレビ系)と『東大王』(TBS系)で名を馳せる伊沢ですら予選を突破できなかったほど、そのレベルは高かったようだ。

オープニングクイズは、徐々に消えていくパネルの下に隠された写真は何か当てる問題。オセロの要領でパネルを正答者がそれぞれ獲得していく。

ローカルで斬新なクイズ番組がスタート

ここでは、不正解により解答権を失うペナルティ(通称・お立ち)が課されないため、我先にと早押しボタンを叩きまくる音がスタジオで響く。クイズを生業とする者たちの、1秒たりとも気の抜けない熾烈な争いが早くも展開される。

伊沢は「気象庁が先頃決定した…」と読み上げられた時点で「酷暑日」と正解する強さも見せていたが、他の解答者の猛追で一時0枚に。最終的には、番組定番の“アタックチャンス”を制して18枚獲得した緑の山本が優勝した。

また、BS移行後に30分から1時間へ枠が広がったことで、ランキング上位4つを答える問題や、正解の数値に最も近い解答者にパネルが与えられる記述式問題なども加わった。パネルゲームの軸は守りながら、視聴者を飽きさせないアップデートを重ねている点に、長寿番組の強さがある。

一方、地上波では、今年4月から水曜深夜で『賞金先渡しクイズSAVE MONEY』(中京テレビ)がスタート。

司会の劇団ひとりから現金50万円を手渡された解答者たちが、答えがすべて0~100の問題に挑戦。解答と正解との誤差だけ賞金が没収され、最終問題までの残金が最も高い解答者だけが賞金を持ち帰るルールとなっている。

『SAVE MONEY』の特徴は、「答えが0〜100の数字だけ」というシンプルなルールにある。そのぶん問題作りの自由度は高い。

7月1日深夜の放送では、1問目の「ブルボンのプチシリーズいま何種類?」で全24種類を紹介。このシリーズ菓子は商品の入れ替えにより数が固定されているが、「2種類増えた」というヒントに惑わされていきなり14万円も減らす解答者も。ミスリードを誘うひとりのMC術も光る。

2問目の「日本人1人あたり1年間にカレー何皿食べる?」では、番組スタッフが実際に1年分のカレーを作って正解を発表。

寸胴鍋でキロ単位の具材を煮込んだルーを完成させ、30分かけて盛り付けてテーブルに79皿並べた。ローカルの深夜番組とはいえ、ゴールデン帯の番組と遜色ないほど手が込んでいた。

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