【最新公開シネマ批評】
映画ライター斎藤香が拝見した最新映画の中から、おすすめ作品をひとつ厳選して紹介します。
ピックアップするのは、全米で超話題の犬目線ホラー映画『GOOD BOY/グッド・ボーイ』(2026年7月10日公開)です。犬目線とは? ドキドキしながら試写で鑑賞してみたら、かわいいワンコが堂々主演をはっていました。
では、物語からご紹介しましょう。
【物語】
アパートで飼い主トッド(シェーン・ジェンセンさん)と暮らすレトリバー犬のインディ。 最近、体調が悪いトッドは吐血してしまい、救急車で運ばれます。
なんとか退院したトッドはインディを連れ、謎の死を遂げた祖父の家への引っ越しを決心。近所の人から発電機を借りて、新しい暮らしを始めるのですが、ある日インディはその家の異変に気づきます。でも、トッドは気づかない。そして、彼の体調はどんどん悪くなっていって……。
【主役がインディというレトリバー犬である理由】
本作は、飼い主トッドの身に起こることをインディの目線で描いています。ただすべて犬目線かというとそうではなく、インディの目に映る世界もあれば、カメラがインディの表情や行動を追いかけている場面もあります。とはいえ、本作の主演はインディというレトリバー犬です。
なぜトッドではなくインディが主役かというと、トッドの祖父が謎の死を遂げた屋敷に引っ越しをした途端、怪現象が次々と起こり、それに気づくのはインディだけなんです。部屋の隅に気配を感じてベッドの下に隠れたり、吠えて威嚇したりするインディ。内心「なんでこんな幽霊屋敷に引っ越したんだよ!」と思っているのではないかと。
トッドがひとりで出かけるとき、インディがワンワンギャンギャンとめっちゃ鳴くんです。「ひとりにしないでよ〜」「怖いよ〜」と言っているようで、ギュっと抱きしめたくなりました。インディはとても辛抱強いワンコなんです。
で、トッドは屋敷で何をしているかと言うと、ずーっと祖父が残した映像を見ながら、具合が悪くて咳き込んでいます。

