うまく言えなかった返事
ある日、彼女がその袋を見つけました。「これ、何?」と聞かれたとき、俺はきちんと説明できませんでした。
口から出たのは、「君が入れた分は、ちゃんと入れるから」という言葉でした。半分は自分で出すつもりだった。そう言えばよかっただけなのに、言い方を間違えました。
彼女は袋を俺に返し、台所へ向かいました。その姿を見て、自分が何をしていたのか分かりました。彼女が線を引いたのではありません。俺が先に、同じ目的を別々の袋に分けていました。
そして...
俺は、別の袋に入れていた小銭を貯金箱へ戻しました。まだ彼女に全部は話せていません。でも、このままでは同じ箱を見ても、2人の旅行を思い浮かべられない気がしています。
お金のことをきちんと話すのが怖くて、俺は勝手に方法だけを決めました。その結果、彼女に余計な不安を渡しました。
これから彼女に、別に貯めていた理由を話すつもりです。半分ずつにしたかったことも、負担をかけたくなかったことも、先に言うべきでした。同じ箱に貯め直せるかどうかは、そこから決まるのだと思います。
(20代男性・会社員)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)
