ドジャース・佐々木朗希が本拠地でのロッキーズ戦に先発したが、6回被安打4の3失点で、今季4勝目を逃がした。「6回3失点」であれば数字上ではQS(クオリティースタート=先発投手が6回以上を投げて自責点3以内に抑える)だが、3被弾は自己ワーストタイ。5登板連続での被弾であり、5月23日(現地時間)以降、勝ちがついていない。
この日の最速は161キロ。初回に3点の援護点をもらいながら、同点に追いつかれてしまったが、調子自体は悪くなかったという。だが佐々木の「背信登板」が、ドジャースの地元メディアが伝えたトレード話を加速させそうだ。
メジャーリーグの今季のトレード期限は、アメリカ東部時間8月3日午後6時。ドジャースのように地区優勝を争っているチームは、ピンポイントでの弱点補強を狙い、プレーオフ戦線から脱落してしまったチームは主力選手を手放す代償として、将来有望な若手をもらう。そんなトレード劇がある時期であり、ドジャースについては「投手補強を狙っている」と繰り返し伝えられている。
佐々木と同じ16試合登板で10勝2敗の有望左腕が俎上に…
現地ジャーナリストが言う。
「目下、ドジャースの若手投手で最も頼りにされているのが、左腕のジャスティン・ロブレスキー。ここまで佐々木と同じ16試合に登板し、10勝2敗。防御率は2.69と好成績です。彼の成長は嬉しい限りですが、ドジャースが狙うビッグネームの投手をトレードで獲得するには『もってこいの交換要員だ』との見方が同時になされています」
ドジャースが狙っているともっぱらなのが、タイガースのサイ・ヤング賞左腕タリク・スクバル。当初は「ササキを出せば、タイガースも納得する」と報じられていたが、今の調子からすると、ロブレスキーの方がはるかに魅力的に見えるだろう。
有望選手を大金でかき集めているドジャースには、生え抜きの選手が少ない。捕手のウィル・スミスとダルトン・ラッシング、外野手のアンディ・パヘス、あとはロブレスキーぐらいだろうか。
仮にロブレスキーがそのまま放出要員となれば、佐々木は「不振だからチームに残った」という、おかしなことになる。地元ロサンゼルスには「スクバルを獲るよりも、ロブレスキーとササキを育て上げろ」の声もある。
ともあれ、佐々木の次回登板に期待するほかない。
(飯山満/スポーツライター)

