
「進撃の巨人」「甲鉄城のカバネリ」や、「SPY×FAMILY」(CloverWorksとの共同制作)など有名作を数多く手がけてきたアニメーション制作会社・WIT STUDIO。この度、米・ロサンゼルスにて開催されたAnimeExpo2026にて、7月4日にWIT STUDIOの公式パネル「Production I.G × WIT STUDIO Industry Panel」が実施された。
■設立15年、節目を迎えるWIT STUDIOがAnimeExpo2026に上陸
2012年6月、吉祥寺を拠点にアニメーション制作会社として設立されたWIT STUDIO。「進撃の巨人」や「SPY×FAMILY」などの作品をはじめとして、数多くの話題作に携わり、ハイクオリティな映像で高い評価を獲得しているスタジオだ。
原作付き作品のほか、「甲鉄城のカバネリ」「GREAT PRETENDER」といったオリジナルアニメーションにも積極的に取り組んでいる。2026年は「春夏秋冬代行者 春の舞」が放送されたほか、「本好きの下剋上 領主の養女」「キャンディーカリエス」が放送中。2027年には「THE ONE PIECE」の配信、オリジナルTVアニメーション「LONA」の放送を控えている。
そして米・ロサンゼルス時間7月4日、AnimeExpo2026にてWIT STUDIOの公式パネル「Production I.G × WIT STUDIO Industry Panel」が実施。ハイライト映像とトークセッションで構成された本パネルには、WIT STUDIO 代表取締役社長の和田丈嗣氏、共同創業者兼エグゼクティブプロデューサーの中武哲也氏、そして監督の荒木哲郎氏(『進撃の巨人』『甲鉄城のカバネリ』)が登壇し、スタジオにとって飛躍の一年となる今後の展開を紹介した。

■「アンナチュラル」脚本家・野木亜紀子氏ら名だたる制作陣で挑む完全新作
本パネル最大の目玉となったのは、WIT STUDIO完全新作のオリジナルアニメーション「LONA」の発表。死者の想いに触れ、世界に立ち向かう研究者たちを描く脳科学アドベンチャーで、2027年春の放送が予定されている。
原案・脚本を務めるのは、「アンナチュラル」「MIU404」などの作品の脚本を手掛けた野木亜紀子氏。監督は、「劇場版 SPY×FAMILY CODE: White」で話題を呼び、その手腕が話題となった気鋭の演出家・片桐祟氏が就任。キャラクターデザイン原案には、「約束のネバーランド」をヒットへと導いた漫画家・イラストレーターの出水ぽすか氏が参加。またキャラクターデザインに飯野雄大氏、音楽に世武裕子氏、アニメーションプロデューサーに山中一樹氏(『SPY×FAMILY』『バブル』)が名を連ね、WIT STUDIOが製作委員会幹事として企画・制作の両面で指揮を執る。
物語の舞台は少し未来の壊れた世界。「死んだはずの人間に襲われる」という事変に対し、政府が対処を託した専門組織が脳神経光解析研究室(Laboratory of Optics and Neural Analysis)、通称「LONA」。研究員の青(CV.寿美菜子)と見習いの珊瑚(CV.永瀬アンナ)が、死者の脳を解析して謎に迫る、という物語が描かれる。施設のマスコット・無限役は和泉風花が演じる。
そんな本作について、中武氏は「『LONA』は、アニメーションでしか実現できない幻想的な要素を数多く備えた作品であり、WITSTUDIOが15年をかけて磨き上げてきた技術によって実現しました」と熱く語った。

■日本で行われる国際アニメーションアワードも発表
続いて、「マイメロディ」「クロミ」の生みの親が贈る、どこか不思議で甘いストップモーションシリーズ「キャンディーカリエス」が改めて紹介。少女とその口の中に棲みつく虫歯の物語を描いたドタバタ日常コメディは、4月15日より「よるのブランチ」(毎週水曜夜11:56~、TBS)内にて放送されている。
さらに、Netflixにて2027年2月より世界配信が決定している「THE ONE PIECE」にも話が及び、本パネルでは英語吹替版PVが公開された。本作は1997年より「週刊少年ジャンプ」で連載され、2026年3月に全世界累計発行部数6億部を突破した、尾田栄一郎氏による漫画「ONE PIECE」を、「東の海(イーストブルー)編」第1話から改めてアニメ化する新シリーズとなっている。
本編映像は、フランス・アヌシーにて開催された"世界最大規模のアニメーション映画祭"アヌシー国際アニメーション映画祭2026の「Next on Netflix Animation」でティザーPVとして先立って初公開され、あわせて主人公モンキー・D・ルフィ役が田中真弓に決定したことが発表された。映像では、ロロノア・ゾロ、ナミ、ウソップ、サンジらの姿も初披露。1999年10月より始まったアニメ版「ONE PIECE」が令和に新生することになる。
イベントの最後には、10月20日(火)から11月2日(月)まで日本・池袋で開催される国際アニメーションアワード「Tokyo Anime Next」の発表が和田氏より行われた。
「Tokyo Anime Next」は、日本のアニメーションによる優れた物語表現を世界に向けて称えることを目的に、アニメスタジオの連合によって創設されたアニメーションアワードで、WIT STUDIOも支援を行っている。
※「LONA」Teaser PV、「THE ONE PIECE」ティザー予告をWEBザテレビジョンに掲載中


