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佐藤勝利&原菜乃華、コンプレックス乗り越えたきっかけ 共通の悩みに「似たような感覚の人に初めてお会いした」【「君と花火と約束と」インタビュー】

佐藤勝利&原菜乃華、コンプレックス乗り越えたきっかけ 共通の悩みに「似たような感覚の人に初めてお会いした」【「君と花火と約束と」インタビュー】

【モデルプレス=2026/07/11】アニメーション映画『君と花火と約束と』(7月17日公開)で主演を務めるtimelesz(タイムレス)の佐藤勝利(さとう・しょうり/29)と、ヒロインを務める女優の原菜乃華(はら・なのか/22)。インタビュー時に初めて顔を合わせたという2人が、お互いの声の印象や、コンプレックスを払拭するきっかけとなった出来事を語った。

◆アニメーション映画『君と花火と約束と』

本作は、真戸香氏による小説「君と花火と約束と」(小学館「ガガガ文庫」刊)のアニメーション映画。日本三大花火大会のひとつで例年数十万人が訪れる「長岡まつり大花火大会」を舞台に、1枚の謎の絵がつなぐ時を超えた儚くも切ないラブストーリーとなっている。

人と関わるのが苦手で自信が持てない主人公の男子高校生・夏目誠(なつめまこと)役を演じる佐藤は、本作がアニメーション映画初主演。才色兼備で学級委員長も務める人気者で、誠が恋をするヒロイン・葉山煌(はやまあき)を原が演じる。主題歌は、佐藤が所属するtimeleszの「消えない花火」で、本作のために書き下ろされた新曲となっている。

◆佐藤勝利&原菜乃華、お互いの声の印象明かす

― オファーがあった際のお気持ちをお聞かせください。

佐藤:ずっと声を入れる仕事をやってみたかったですし、声だけで演じるとどういう感覚になるんだろうという興味が強くて、声をかけていただけて本当に嬉しかったです。

原:台本をいただいてストーリーを読んだ時に、自分が演じるということを考えずに、読者目線で物語に没入できました。“青春キラキララブストーリー”というだけではない、強いメッセージ性をすごく感じて、もちろん声を吹き込むことに関してプレッシャーもありましたが、それ以上に「やってみたいな。楽しみだな。早くアフレコに入りたいな」という気持ちがとても大きかったなと思います。

― ご自身が演じる役について、どんな性格の人だなと感じましたか?また、ご自身との性格の共通点や違いはありましたか?

佐藤:誠は本当に自信がなくて、クラスの中でも端にいるようなタイプのキャラクターです。僕は陰にいるようなタイプではないものの、すごく前に出るようなタイプでもないので、自信のなさみたいなものは、特に同じような年代の時に重なることが多かったと思います。

原:一言で言うと才色兼備。クラスの人気者で輪の中心にいて、高嶺の花ではあるのですが、陰も陽もどちらも兼ね揃えている役だなと思っています。頼まれたら断れない責任感が強い一面がある一方で、人に弱みを見せられないところが彼女の弱点で。みんなといるときの人気者である煌と、誠といるときにふと出る儚さとか弱さみたいなところを意識して演じられたら良いなと思っていました。私は、学生時代にみんなの輪の中心にいるタイプではなかったのですが、人に弱みを見せるのがあまり得意ではなく、人に相談することがあんまりできないというところは似ているのかなと思いますし、辛いことがあった時こそ笑顔でいなきゃという意識が強く働く部分は共感できるなと思いました。

― 最初脚本を読んだ時に、誠と煌の声を「こう演じよう」というイメージはありましたか?また、演じてみて、少しイメージと違って修正した部分はありましたか?

佐藤:僕はあまり「こう演じよう、こういう声色にしよう」という自分のエゴみたいなものはそこまで入らないようにしていて、それよりもどういう風に気持ちが動くかなどで、しっかり脚本を表現したいと思っていました。自分が話す声がそんなに誠と遠くはないと思っていたので、あとはどこまでキャラクターっぽい声にしたら良いのかという匙加減などを現場で音響監督などに指導していただきました。誠の気持ちの部分をしっかり保ちながら、高校生の声がどのラインかなというところは現場でやらせていただきました。

原:絵がとても素敵で、動いている煌ちゃんの、黒髪のポニーテールが揺れる様を見ていて、儚さの中にもちゃんと年相応の元気な女の子みたいな雰囲気があるのを感じたので、鈴の鳴るような声を出せるように意識しました。アフレコ現場で絵を見ながら作っていったという感じです。

佐藤:僕は、原さんの演じる煌ちゃんの声が入った状態でアフレコをやらせていただいたので、原さんの声を聞いた上で「誠はこんな感じかな」とイメージさせてもらいました。

原:嬉しいです!ありがとうございます。

佐藤:こちらこそです。僕は本当にありがたかったです。

― じゃあまだ原さんは佐藤さんの声は聞いていない感じですか?(※インタビュー当時)

佐藤:先ほど「はじめまして」と挨拶した声が初めて聞いた声だと思います(笑)。申し訳ないです。こっちは散々聞かせていただいたのに…。

原:いえいえ(笑)。

― 原さんの演技を見て刺激になった部分はありましたか?

佐藤:素敵すぎて!声優としての上手さがあって、プロフェッショナルでした。僕は初めての挑戦だったのでドキドキしていましたが、ちゃんと寄り添えるように心がけました。

― 原さんは、佐藤さんの「はじめまして」で「これはもう、まこつくん(※誠の愛称)だな」という感じでしたか?

原:はい!

佐藤:いや、結構低めで重厚感のある挨拶をしたので、そこは誠とは…。

原:片鱗は感じました(笑)。まこつくんでした。あとは、本編全てに声を入れた後に追加で絵を足された部分で佐藤さんの声が入っている映像を所々観させていただいたので、「まこつくんだ!」という風に思いました。

佐藤:嬉しい!

原:不器用ながらすごく誠実でまっすぐで、柔らかさや優しさがある声がまこつくんでしかないなと思って、完成されたものを早く観たいなと思いました。

佐藤:本編でも「まこつくんだ!」という台詞があるので、それを今、生で聞けて嬉しいです。

原:なかなかないですよね。「はじめまして」が取材というのは。

佐藤:そうですよね!

◆佐藤勝利&原菜乃華、花火の思い出

― 夏の公開ということもあって、花火が印象に残る作品だと思うのですが、花火にまつわる思い出があれば教えてください。

原:花火にまつわる思い出…。

佐藤:花火、知らない…(笑)?

原:22年間生きてきたので知っています(笑)!私は夏生まれなので、なんとなく夏や花火に対して自分の生まれた季節だなと連想することがいつもあって大好きです。花火は、友だちと手持ち花火をするのも好きですし、大きい花火を見に行くのも好きで。家族で花火をした思い出もあるし、学生時代は友だちのおばあちゃんのお家にみんなで行って、ご飯を食べて、その帰りに花火を見て帰ったこともありました。良い夏の過ごし方を毎年している自信があります。

佐藤:物心ついてから思い出せる記憶が、おばあちゃんと行った花火大会なんです。バスの中も混んでいて、窓から見える光景も混んでいて…そうした人混みの記憶があります。でも「たまや~」と言うことを兄弟に教えてもらったり、おばあちゃんが屋台で買ってきた磯辺餅をみんなで食べたり、楽しかったです。初めての記憶に近い不思議な花火大会でした。

◆佐藤勝利&原菜乃華、自分との向き合い方

― 誠が絵と向き合っていたように、お2人は芸能界で俳優として、アイドルとして向き合っていますが、自分のやりたいことを見つけるために大切なことや、意識することはありますか?

佐藤:今はやりたいことが見つからないという悩みを抱えている子がとても増えているので、難しいところだと僕も思います。選択肢が広がりすぎているので、絞りづらいのかな…。「こういう生き方をしてください」みたいなものが強い世代の時は、それが本当にやりたいことではないかも知れないけれど、そのレールに乗ってそこで気づくこともいっぱいあったと思うんです。でも今はそういう世代ではないと思うし、僕たちも「やりたいことをやりましょうよ」みたいなメッセージを送っちゃう。でも、受け取る側は選択肢がいっぱいあるし、どうして良いかわからないんですよね…。答えが出ない…。

― 難しいですよね。

佐藤:例えばお菓子が好きとか、本当に小さいことでも、自分は何が好きかをちゃんと見つめて大事にすると、少しずつ広がっていくと思います。いきなり仕事に繋げようとするから、それがプレッシャーにも聞こえるし、難しい気がします。でも、どんなことでも一生懸命やって、好きなことを深めていけば、それが求められることに変わると思います。

原:私は人から褒められたことに目を向けるのもアリかなと思っています。例えば「すごく気が利くよね」と言われたら、人のために尽くせるようなお仕事をやってみるとか。自分が得意なことというのは当たり前にできることだから自分では気づけないと思っていて。人から褒められたことから自分の得意なことを探していくのもアリだと思いますし、得意なことって「得意だ」と認識してやって、それが褒められることで好きになっていくと思うんです。自分は何が好きで、仕事にも繋げられているかと聞かれたら本当に難しいのですが、「こういうところ素敵だよね」「こういうことよく任されがちだな」とか、そういうところから発展させていくのもアリかなと思います。

あとは、好きなものが分からなかったら、逆に嫌いなものの反対を考えてみてもいいと思います。「これはやりたくないけどこれなら別にできるかな」「これが苦手で、だけどこういうものは意外と大丈夫で」というところから、自分がどういう傾向があるのかを見つけていけばいいと思いますし、「好き」というものをあまり大きく捉えなくても、「嫌いじゃない」でいいと思います。

◆佐藤勝利&原菜乃華、コンプレックス乗り越えたきっかけ

― この作品の「あの日の約束が、未来を変えた」というキャッチコピーに関連してお聞きしたいのですが、お2人のこれまでの人生で、あの時の出来事や出会いが「未来を変えた」と思う経験を教えてください。

佐藤:僕はこの世界に入った時です。その当時は応募者が何百人といて、何日かに分けてのオーディションで、会場は鏡張りのスタジオだったのを覚えています。僕は踊りや歌をやろうと思っていたわけでもなく、表に立ちたいということすらあまり思っていない中学生でした。でもスタジオを見渡した時に、「負けたくない」「ここで1番になりたい」と子どもながらに思って、その日からその気持ちだけでやってきたような気がするし、逆にそれがなければやっていなかったとも思います。そこでどうして「周りに負けたくない」と思ったのか不思議でしたが、今思うと周りがすごかったんだと思います。同世代の中学生なのに、ガンガン踊れる人とか、歌がすごく上手な人とか、そういった存在が当時とても刺激的でした。

原:私は「すずめの戸締まり」という作品に声優として初めて出演させていただいた時、それまで自分の声がすごく嫌いでコンプレックスだったんです。ですが、新海誠監督に「原さんの声がとても素敵です」と褒めていただいたことで、自分の声が好きになれました。小さい頃からずっとあった自分の嫌いなところが、そこですっと無くなって、気持ちがすごく明るく前向きになりましたし、人と違うのも武器だと思えるようになりました。

― 原さんの声はすごく素敵だなと思うのですが、コンプレックスだったのですか?

佐藤:確かに!

原:すごくコンプレックスで、低く喋る練習をしていました。学生時代に、普通に喋っているつもりでも真似されることがあって、“周りと違う”というところで「あんまり好きじゃないな」「お芝居の邪魔なのかな」とすごく嫌だった時期があったのですが、今は「それも個性だよな」と思えるようになりました。

佐藤:僕も原さんと一緒で、声がコンプレックスでした。自分の声はあんまり好きじゃないです。

原:動画を撮ると「自分の声こんな感じ?」と思うことありますよね!

佐藤:ありますよね。似たような感覚の人に初めてお会いしたかも。僕は10代の頃「明るくしなきゃ」「元気を出さなきゃ」という気持ちが特に強かったのですが、声変わりもしていたので、高いところで喋ろうと意識するとどんどん変に感じて、嫌いになってしまうことがありました。年齢的な部分もあるのですが、僕もコンプレックスだと感じなくなったのは最近で、椎名林檎さんに声を褒めてもらったことがあって、周りにそう言っていただけるようになってから「素直な声でいいんだ。自分でいいんだ」と回り道してやっとそう思えるようになりました。

― ありがとうございました!

(modelpress編集部)

◆佐藤勝利(さとう・しょうり)プロフィール

1996年10月30日生まれ、東京都出身。2010年にオーディションに合格し、芸能界入り。2011年11月にCDデビュー。2025年に「アポロの歌」(MBS/TBS系)、2026年に映画「教場 Reunion/Requiem」、ドラマ「ボーダレス~広域移動捜査隊~」(テレビ朝日系)など話題作に出演している。

◆原菜乃華(はら・なのか)プロフィール

2003年8月26日生まれ、東京都出身。2009年にドラマデビューし、子役として活躍。2022年公開の新海誠監督の劇場アニメ「すずめの戸締まり」で主演に抜擢、2023年公開の映画「ミステリと言う勿れ」で「第47回日本アカデミー賞」新人俳優賞を受賞した。近年の主な出演作は、2023年の大河ドラマ「どうする家康」(NHK)、ドラマ「【推しの子】」(2024/Amazon Prime Video)、映画「恋わずらいのエリー」「【推しの子】-The Final Act-」(2024)、「見える子ちゃん」「ババンババンバンバンパイア」、連続テレビ小説「あんぱん」(NHK)「ちはやふる-めぐり-」(日本テレビ系/2025)に出演するほか、待機作に映画「5秒で完全犯罪を生成する方法」(2026年9月11日公開)「ないものねだりの君に光の花束を」(2026年秋公開)がある。

【Not Sponsored 記事】
配信元: モデルプレス

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