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【Aぇ! group ライブレポート】新体制で目指すさらなる高みへ ファンとともに未来を照らす熱狂の横浜アリーナ

【Aぇ! group ライブレポート】新体制で目指すさらなる高みへ ファンとともに未来を照らす熱狂の横浜アリーナ

天井のゴンドラからメンバーが華々しく登場!
天井のゴンドラからメンバーが華々しく登場! / 撮影=阿部岳人

Aぇ! groupの4人体制となって初となるアリーナツアー「Aぇ! group LIVE TOUR 2026 Runway」から、神奈川・横浜アリーナでの初日公演をリポート。


2月にリリースされたアルバム『Runway』は、新たなスタートを切るAぇ! groupの強い覚悟と、さらなる上を目指して前に進んでいくという決意表明のような1枚だった。そのリード曲である「Again」には、まさにそんな彼らの決意がそのまま歌詞に綴られている。嵐の中を飛び立つ、その道=Runway(滑走路)を駆ける4人の、これまでと変わらない賑やかさと楽しさと、より一層のチームワークと仲の良さ。そして、そんな彼らの背中を揺るぎのない力強さで支えようとするファンたちの熱さとが印象に残った公演となった。

■観客とのコール&レスポンスで会場の一体感を高めてゆく

開演時間が近づくと、どこからともなく起こったAぇコールがさざ波のように広がってゆく。それが徐々に大きさを増し、暗転と共に大歓声へ。そしてスクリーンに映し出されたのは、作業場らしき場所で工具を手にするメンバーたちの姿。やがて彼らが立ち上がり、並んで踏み出した扉の先に広がるのは、長い長い滑走路だ。

飛行機が飛び立つSEが流れると、歌いだしたのは「Again」。天井から、飛行機のタラップを思わせる階段式のランウェイに乗った4人の姿が見えると、歓声はさらに熱を増し、力強い歌声と共に、メンバーカラーのファーをあしらった衣装を纏った彼らが登場した。タラップから降り立った4人は、ランウェイさながら、センターステージに続く花道に歩を進める。新体制での初のツアーとなったが、その歩みの力強さに安堵したファンも多かったはずだ。

「来たぞ横アリ〜! 今日は俺たちと最高の時間にしようぜ!」と満面の笑顔で叫んだのは末澤誠也。佐野晶哉は、「この2時間に俺たちの覚悟が全部詰まっているから」と、決意の表情をのぞかせる。その言葉を証明するかのように、「Gotta Be」でさらにギアを一段上げると、小島健が「Aぇと一緒に楽しめますか?」とあおり、「まっさん大丈夫?」と続けると、正門良規の「♪大丈夫」の歌い出しで始まる熱いロックナンバー「Break Through」に。「A」をデザインしたトロッコで会場を回りながら、続く「Aぇ☆BEAT」と観客とのコール&レスポンスで会場の一体感を高めてゆく。

「JACKPOT」ではカジノをイメージしたセットが登場。カジノテーブルに乗ったり座ったり。そんな彼らの様子を後ろから撮った映像をスクリーンに映し出す演出も粋で惹き込まれる。正門良規がテーブルのトランプをめくると4枚のカードはそれぞれ「A」「K」「A」「N」。そのまま「AKAN」へ。演出を担当したのは末澤。肩に力の入り過ぎない、いい具合の抜け感は、末澤ならではのものだろう。

幕間には、ファンの間ではすっかりおなじみのキャラクター・よし子(佐野)がスクリーンに登場。キャビンアテンダント(劇中ではCAぇ表記)姿に扮した4人が、「CAぇフライトレッスン」と称したさまざまなゲームに挑戦し、負けたメンバーには罰ゲームという趣向。こういう場面でも、バラエティー力の高さを発揮できるのが彼らの強みだ。

着替えて登場したのは、キラキラ光るグレーのジャケットスタイル。この姿で披露された「哀結び」では、せり上がるセンターステージの4方向にメンバーが座り、もの憂げな表情で、切ないバラードを歌い上げる。以前、末澤がライブで〝未練タラタラソング〟が好きだと語っていたが、回転するステージに赤い花びらが舞い落ちる演出の美しさが楽曲をよりエモーショナルに見せていた。

MCタイムは、普段のAぇの賑やかさが全開。唐突に、「あれ覚えてましたか?」と正門が切り出したのは、前半戦に歌った「Cameleon」の話題だ。「ありがとう。1カ月ごしの約束を」と喜ぶ正門を尻目に、「8割くらいハテナや」と言う小島と、「新規でライブに来て、ファンだけが知ってますってノリやられたら結構嫌かも」とツッコむ佐野。

「Cameleon」の曲の間奏で、メンバーが順番にソロダンスを踊る場面があるが、正門がそれぞれの名前をコールしているため、実は札幌公演のMCで、正門自身のパートではファンに自分の名前を呼んでほしいと話していたそう。

そこから、「自分の(インスタの)ストーリーズに上げたらええやん」という末澤の一言と、「インスタライブしようや」という佐野の提案から、ライブ終わりに、それを告知するインスタライブをすることが決定(終演後、正門のオフィシャルインスタで行われ、現在アーカイブ中)するという流れに。いい意味での悪ノリ感が、じつにAぇらしい。

そんな中、末澤の「会場にAぇ! groupの一番のファンの方が…」との言葉で、スクリーンに映し出されたのは、WEST.の小瀧望。かねてよりAぇ! groupのファンを公言しているが、自身の主演舞台の開幕が目前でありながら「リフレッシュしに来た」そうで、ツアーグッズのタオルを肩にかけ、ペンライトを手にした姿でファンをアピール。その後ろに座る、関西ジュニアの島﨑斗亜、ジュニアの真虎、三原健豊も次々とあいさつし、ライブを盛り上げてくれた。

■スタイリッシュな演出やバンドセットなど怒涛の後半戦

後半戦は、現在公開中の映画「おそ松さん 人類クズ化計画!!!!!?」の主題歌である「でこぼこライフ」でスタート。Billboardでハーフミリオンを記録したばかり。ファンに向けて感謝を告げると、「さあみなさん、カッコの中のあなたたちの歌割りは完璧ですか?」あおる正門への、客席からの返答は大歓声。MC中にも、何度となく小島が「声出すぎ(笑)」とうれしそうにツッコんでいたが、歓声のみならずAぇファンのコール&レスポンスでの反応の良さ、盛り上がりぶりは、同じ会場にいても圧倒されるほど。

モードな衣装とメイクで登場する映像を背にせり上がり、普段とは違うスタイリッシュなAぇを見せてくれた「Fashion Killa」。部屋の中を模したセットの中で哀愁たっぷりに歌い上げた「常夜灯」。正門がMCを務める土曜朝の情報番組「サタプラ」(TBS系)のテーマソングにもなった爽やかな「+YOU」。幅の広い楽曲たちを、次々と歌いのなしてゆく彼ら。あらためてグループのポテンシャルの高さを実感させられる。賑やかな楽曲で、スタンドのファンにもあいさつし、メインステージに戻ってきた4人が歌ったのは、デビュー曲である「《A》BEGINNING」。

ここまで上下や回転など多方向に可動するステージや、さまざまなセットで魅了してくれた彼らだが、ここではステージと背景のスクリーンのみ。しかもスクリーンにも敢えて映像や文字を投影させないミニマムでシンプルな演出が、逆に楽曲の持つパワーを引き立て、歌詞の「ここが出発点」がより強く胸に響いた。

再びスクリーンには、飛行機を完成させコックピットに乗り込んだ4人の姿が映し出される。テイクオフはもう目前――。そう思った瞬間、せり上がってきたのは、バンドセットの中の4人。佐野のドラムをバックに、「横アリ、もう一発騒ごうぜ!」と末澤がシャウトし、疾走感のある激しいロックナンバー「咆哮」がスタート。そこから一気にクライマックスへと突入。

魂のこもったサウンドと、熱を帯びる観客の歓声とコール&レスポンス。それらが一体になり高まってゆくボルテージに、小島の「横浜、やべーぞ。俺たちみんなやべーぞ」の叫びが響き渡る。そして、正門が「Aぇ! group、バンドやりまーす。これまでもこれからも、みなさんとでしか作れない音楽があります」と、メッセージを送る。共に支え合い互いを鼓舞し合う、それがAぇ! groupとファンの関係性なのだ。


■「新体制のAぇ! groupの前を向かせてくれたのは、あなたのおかげ」

そしてついにラスト1曲前のあいさつに。「ここでこういう空間をここで作れているのが奇跡のようなことだなと思っています。迷いながらも藻掻き、どこが前かも分からずとりあえず進もうと、そんな時期もあったんですけれど、何とか今ここで、楽しい時間を過ごして笑うことができています」。そう正門が言葉を紡ぐと、「俺たちの8年間の歴史があったりとか、『Again』っていう曲ができたきっかけとか、いろんなことを知ってるみんなが、ありがとうって言葉をくれるから俺たちは前を向けました。めちゃめちゃ怖かったけれど、新体制のAぇ! groupの前を向かせてくれたのはここにいるみんな…じゃなくて、(客席を見回しながら)あなた、あなた、あなたのおかげです」と続けた佐野。

「今回のライブは愛知県から始まったんですけれど、その時の心情としては、とりあえずやっていって、それを正解にしていくという話をさせてもらいました。あれから3カ月くらい経って、自分の中で『続けてて正解やったな』と思えました。Aぇ! groupはこんなところでは止まりません。もっと上にいけると思っています。みんなとやったらその景色を見れるから」と、小島がさらなる上を目指す決意表明をすると、末澤が「みんなの愛をしっかり感じることができていますし、チームみんな、しっかり受け取っていますので、しっかり恩返ししていけるように。こんなところで納得はしていません。これまで公言してきたことは全部かなっています。ということは、これからの目標や夢も全部かなうであろうと信じて頑張りたいと思っています。まずはドーム、立ちましょう」と、あらためて未来を強く宣言した。

ラストの曲は、アルバムでも最後を飾った「rAy」。挫折も後悔もすべてを背負って、希望を手に前に進んでゆく楽曲だ。客席をくまなく見回し、かみ締めるように、味わうように歌う「大丈夫」の歌詞が、どこか頼もしくあたたかく聴こえる。そして、最後のファンとのコール&レスポンス「俺たちが」「Aぇ! group!」で、ライブは締め括られた。

しかし、ここで終わるはずはない。本編が終了し、終演を告げるアナウンスが流れ出すと、客席からのAぇコールは、止まないどころかむしろ徐々に熱量を増し、アナウンスをかき消してゆく。「早いって。アンコール、言うのが」と、ツッコみながらも満面の笑みの正門を筆頭に、大声援に迎えられ、ツアーシャツ姿で再び姿を現した4人。「アンコールありがとう!」そう言って、あらためて歌われたのは、この日の1曲目だった「Again」だ。ステージを歩き回り、全方向に手を振り笑顔を見せる彼らに、迷いの影は一切ない。

歌い終わり、「はぁー、楽しかった」と正門。「最高でした」と小島。「一緒にテッペン取ろーな!」と佐野。多幸感にあふれる会場に向け、去りかけた末澤が振り向きざまに「気をつけて帰れよ」の言葉を残し、この日のライブはすべて終了した。

最後の最後まで、何度も「ありがとう」の言葉を口にしていた4人。そして、そんな彼らに応えるように、会場からもたくさんの「ありがとう」や歓声が聴こえていた。ここまで、さまざまな苦難や困難をともに乗り越えてきたAぇ! groupとAぇファンたち。そこまでに結んできた、その強い強い絆があれば、ここからの旅は間違いなく、明るく楽しく賑やかなものになる。確信を持ってそう思える、そんなライブだった。

撮影=阿部岳人
取材・文=望月リサ

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