ウイリアムズのカルロス・サインツJr.は、スペインのラジオ局カデナ・コープの番組『エル・パルティダーソ』でインタビューを受け、F1関連や私生活、MotoGPやマルク・マルケスへの見解、さらには他のスポーツに至るまで様々な話題について語った。
しかしながら彼の、F1についてのある発言がファンの注目を集め、実際に多くの反対意見も出ている。
現在のF1グリッドで全員が同じマシンを駆るレースで誰が勝つかという問いに対し、サインツJr.は具体的な回答を避けつつも、同僚ドライバーたちを称賛する言葉で補足。F1は過去数十年間でドライバー層が最も高いレベルになっていると述べたのだ。
「F1は過去20~30年で最高のレベルになっていると確信している。今のグリッドに悪いドライバーはいない、弱いドライバーはいないと断言できる」
そう彼は説明した。
「予選Q1やQ2を見ても、すべてが非常に接戦になっているんだ」
この回答のきっかけとなった質問について、サインツJr.は同じマシンに乗った場合、他を圧倒するドライバーの名前を挙げることを拒否し、単に「マシン次第だ」と述べた。レッドブル、メルセデス、ウイリアムズではレースの進め方が異なるからだ。
「僕たちがどのマシンを駆るか次第だ。もし全員がレッドブルを駆るなら、マックス・フェルスタッペンがそのマシンを熟知しているのは明らかだし、メルセデスエンジン、つまりメルセデスマシンを駆るなら、ラッセルが非常に上手く操るだろうと思う。僕たちの誰かがメルセデスに乗り込んでラッセルを打ち負かすのは極めて難しいだろう」
「ウイリアムズなら、アレクサンダー・アルボンと僕についても同じことが言える。全てはマシン次第だ。だからその質問に答えるのは非常に、非常に難しい」
サインツJr.の意見に異を唱えるファンがいるのも分かるが、レギュレーション変更を控えた今季、各チームの競争力は収束してきているのもあり、激戦となっているのは確か。少なくとも今季残り6戦は、この状態が続いていくだろう。

