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安田章大が自閉スペクトラム症の兄役で徹底した役作り!『平行と垂直』渾身の演技を切り取った場面写真

安田章大が自閉スペクトラム症の兄役で徹底した役作り!『平行と垂直』渾身の演技を切り取った場面写真

安田章大が“作品のメッセージを届けたい”と初めて企画から参加し、のんとW主演を務める映画『平行と垂直』(8月28日公開)。このたび、安田演じる障がいのある兄、大貴を切り取った場面写真3点が解禁された。

【写真を見る】安田章大演じる大貴が丁寧に玉子焼きを焼くシーン
【写真を見る】安田章大演じる大貴が丁寧に玉子焼きを焼くシーン / [c]2026「平行と垂直」製作委員会

『かぞくのひけつ』(06)で鮮烈なデビューを飾って以来、着実にキャリアを積み重ねてきた小林聖太郎監督がメガホンをとった本作。自閉スペクトラム症(ASD)の兄、大貴(安田)と、兄を幼いころから支えてきた妹の希(のん)が、希の結婚話をきっかけに、お互いのこれからとこれまでに向き合うことになる心あたたまるヒューマンドラマだ。

劇団ふくふくやを主宰し、女優としても活躍する山野海のオリジナル脚本に感銘を受けた安田が、旧知の佐藤現プロデューサーに「これを映画化できないだろうか?」と持ち込んだことから企画が始動。そこに企画に共鳴した小林も加わって、自閉スペクトラム症の専門家の方々などに監修を仰ぎながら約2年をかけて脚本を練り、企画の実現にこぎつけた。安田はASDの役を演じるにあたり、幾度となく専門家のレクチャーを受け、ASDなどの特性をもつ方々が通う教育機関を訪れて、生徒の方々などと交流を持つなどして理解を深め、真摯に役作りに向き合った。一方、カウンセラーとして働きながら兄を支える妹、希役を演じるのんも、本作の脚本に感銘を受けて、希役のオファーを快諾。実際に障がいのあるきょうだいを持つカウンセラーの方々などから話を聞く機会を持つなど、こちらも誠実に役作りに取り組んだ。

自分の気持ちを整理できなくなってしまった大貴
自分の気持ちを整理できなくなってしまった大貴 / [c]2026「平行と垂直」製作委員会

さらに本作の舞台となった大阪府堺市出身で、これまで最年少受賞を含む3度の日本アカデミー賞音楽賞優秀賞に輝いた気鋭の作曲家、富貴晴美が音楽を手掛け、ぬくもりある音色で物語を彩る。そして中江裕司、行定勲、井筒和幸、森崎東、根岸吉太郎など、多くの監督のもとで経験を積み、監督デビュー作『かぞくのひけつ』で第47回日本映画監督協会新人賞、新藤兼人賞を受賞し、『毎日かあさん』(11)、『マエストロ!』(15)など心あたたまる作品を生み続ける小林が、地元の大阪を舞台に、兄と妹の感動の絆の物語を完成させた。

今回解禁されたのは、ASDの兄、大貴(安田)の丁寧な暮らしぶりと、その心の揺らぎを映し出した場面写真3点だ。周囲のサポートを受けながら自立した生活を送り、清掃の仕事に励む大貴。感情を伝えることが少し難しい大貴は、嬉しいことがあったら家族以外には自分の頬っぺたを触るよう、幼いころに母から教わった習慣を大切に守っている。慣れ親しんだ自宅のキッチンで黙々とだし巻き卵を焼く姿からは、毎週水曜日に妹の希(のん)と囲む夕食をなによりも大切にしている大貴の実直で誠実な人柄が伝わってくる。周囲を見渡すと、冷蔵庫に貼られた付箋まで、きちんと“平行と垂直”に整理整頓された几帳面な一面も。

しかし、食事会で妹の希から、東京に住む恋人、雅也(伊島空)の両親への挨拶に一緒に来てほしいと告げられた大貴は戸惑い、自分の気持ちを整理できないまま感情をあらわにする。これまで支え支え合いながら生きてきた希へなにか想いを伝えようとする大貴。これまで当たり前だった兄妹の日常が大きく動き始めることを予感させる、印象的な場面写真となっている。

本作で大貴を演じる安田は、企画段階から作品に携わり、クランクインまでの限られた時間のなかで、本作の監修を務める専門家チームのもとを幾度となく訪問。大貴という人物の背景や価値観を丁寧に整理し、その人物像にふさわしい言動や行動について検証を重ねながら役作りを進めた。さらに実際に当事者と交流を重ね、1人ひとりと真摯に向き合うことで理解を深めていった。誰かをモデルにするのではなく、その理解を自ら咀嚼し、「大貴」という1人の人間として生きることを追求した安田。特徴を表現するのではなく、息遣いや感情、所作を丁寧に積み重ねることで、大貴という存在に確かなリアリティを吹き込んだ。その真摯なアプローチは、企画者として作品に向き合う覚悟と、役に向き合うひたむきな情熱があってこそ実現したものであり、本作で新たな代表作ともいえる渾身の演技を披露している。

言葉だけでは伝えきれない感情や、視線、間、所作の1つひとつから、大貴という人物が浮かび上がる、等身大の姿を、安田が繊細かつ力強く体現した本作。その熱演を大スクリーンで確かめていただきたい。

文/山崎伸子
配信元: MOVIE WALKER PRESS

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