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〈長野4人殺害・死刑判決〉母を人質にし、笑みを浮かべて銃を放った青木被告(34)が発した「異次元の存在」とは何だったのか

〈長野4人殺害・死刑判決〉母を人質にし、笑みを浮かべて銃を放った青木被告(34)が発した「異次元の存在」とは何だったのか

2023年5月、長野県中野市で住民の女性2人と警察官2人が殺害された事件で、殺人の罪などに問われている青木政憲被告(34)の裁判員裁判の判決公判が10月14日午後から開かれ、長野地裁は青木被告に「死刑」を言い渡した。

被害者4名の命が奪われ、通報から12時間以上にも及ぶ被告の立てこもりによる緊迫の経過と、動機を巡る複雑な証言が交錯する“内面の闇”が注目された本事件。本稿では、これまでの取材記事をもとに、現場証言、立てこもり時の被告と母とのやり取りなどを織り交ぜつつ、事件全体を振り返る。

5月の午後に起きた惨劇…静かな町が一変した日

2023年5月25日午後4時26分。
長野県中野市江部の住宅街で「屋外で女性が刺されている」との通報が警察に入った。
現場に駆けつけた警察官に対し、青木政憲被告は猟銃を発砲。

警察官2人(玉井良樹警部補・46、池内卓夫巡査部長・61)、住民女性2人(村上幸枝さん・66、竹内靖子さん・70)が命を落とした。

犯行後、青木被告は母親を人質に取って自宅に立てこもり、12時間に及ぶ緊迫した状態が続いたが、翌26日午前4時半、警察の特殊部隊が突入し、殺人容疑で現行犯逮捕された。

静かな田園地帯が、一夜にして“恐怖”に包まれた。
住民たちは家の明かりを消し、物音ひとつ立てずに息をひそめていたという。

「人を殺したのに笑っていた」 目撃者の証言

事件直後、現場付近で救助に当たった住民の一人は、当時の光景がずっと忘れられなかったという。

「倒れていた女性の瞳孔は開き始め、すでに硬直していた。助けようとしたが、『逃げろ!』という声が聞こえた。振り向くと、迷彩服に帽子、サングラス姿の男が立っていました」

その男──青木被告は、サバイバルナイフを手に、頬に笑みを浮かべていたという。
「人を殺したのに笑っていた。あんな顔は初めて見た」と、救助者は震えながら語った。

発砲後も焦る様子はなく、ゆっくりと現場を離れていったという。
その異様な落ち着きが、かえって恐怖を際立たせた。

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