2026年度(1月~5月)に反響の大きかったスクープ記事ベスト10をお届けする。第3位は、埼玉の人気ラーメン店を舞台に起きた迷惑客騒動を追った記事だった(初公開日:2026年2月26日)。
埼玉県春日部市にある、早朝から行列ができることで知られる人気ラーメン店「煮干乱舞 本店」。9年連続で「食べログ ラーメン EAST 百名店」に選出されるなど、全国的な知名度を誇る人気店にて、前代未聞の“集団威迫事件”が発生した。ある3人の泥酔客が店内でトラブルを起こし店主が通報、男らは約10人の仲間を“召喚”し集団で店舗を取り囲んだ。警察官が駆けつけても、男らは「横揺れダンス」を踊る動画を撮影し挑発、店の防犯カメラに不遜な態度が記録されていた。店はすでに春日部警察署に被害届を提出しているという。
「他の客は恐怖に耳を塞いでガタガタと震えていた」
「報復が怖いので絶対匿名でお願いします」
そう肩を震わせる同店のある関係者が事件の経緯を語った。
3連休最終日の祝日にあたる2月23日、朝ラーメンの有名店として知られる「煮干乱舞 本店」で事件は起きた。
「発端は8時ごろに来店した40代くらいの男3人の入店トラブルです。グループの中心人物とみられる男は、入店した時点で足元がふらつくほど泥酔した状態でした。食券を出す際にもフラフラしており、座ると従業員をずっと睨みつけていました。
店主さんはトラブルを避けるために、店内に掲示してある『酔っ払いの方はお断り』という貼り紙を指して退店を促したのですが、彼らは『大丈夫だ』と言い張り、強引に席に座ったのです」(関係者)
店には多数のお客がいた。男らは席に座り食券を購入、券を渡す際に、店主を至近距離で睨みつけた。再び退店を考えるよう打診した店主に対し「なんで帰らなきゃいけねえんだ!」と怒声を上げたという。
「あなたうるさいよ」
その様子を見ていた隣席にいた50代半ばとみられる夫婦客の夫の方が注意したところ、男の矛先は夫婦へと向けられた。「てめえ、なんなんだこのガキ! 表出ろ!」と、男は激しい言葉で威嚇したという。
「隣にいた奥さんは恐怖に耳を塞いでガタガタと震えていた。店主は、何も落ち度のないお客様がこのような目に遭ったことを一番心苦しく感じているようです」(前出)
「出てこい!」「これから毎日来て嫌がらせしてやるからな」
他のお客様を被害から守らなければいけない――。店主が警備会社の緊急通報ボタンを押すと、事態はさらに深刻化したという。
なんと3人グループの一人が電話で仲間を呼び寄せた。わずか1時間足らずの間に20代前半から40代とみられる男ら約10人が集結したのである。
男らの集団はラーメン店の出入り口を封鎖。店主に対して、
「出てこい!」「これから毎日来て嫌がらせしてやるからな」「お前のSNSもXも全部知ってるからな、勘違いすんなよ」
といった脅迫的な言葉を浴びせ続けたという。
通報を受けてパトカー数台が急行し、春日部署の警察官約15人程度、さらに刑事までが出動する騒動となったという。しかし、集団は警察官の前でも挑発的な態度をとったという。
「彼らは警察を完全におちょくっていました。『春日部署の〇〇(名前)って言うんだぜ、あいつ』などと警察官の名前を大声で吹聴し、警察官の顔面に数センチまで近づいてメンチを切るなど、小競り合いは1時間近くも続きました。
呆れたのは、防犯カメラに映っていた彼らの行動です。警察官に取り囲まれている状況を『映え』だと思っているのか、警察官をバックにしてTikTokで流行っているような横揺れのダンスのポーズを撮りながら、その様子を撮影して楽しんでいたのです」(前出・店舗関係者)

