
5人組グローバルガールズグループのITZY(イッチ)が、10月11日~13日に東京・国立代々木第一体育館で初の大型ファンミーティング「ITZY The 4th Fan Meeting ITZY MIDZY, LET'S FLY!“ON AIR”」を開催。圧倒的なパフォーマンスと愛らしいトークを披露し、訪れたファンを沸かせた。
■代表曲から幕を開けて会場一体が熱狂に
約1年半ぶりとなる日本での単独公演。開演前から期待と熱気に満ちた空気が漂っていた。照明が落ちると、オープニングナンバー「ICY」が流れ、チェック柄の衣装に身を包んだ5人が姿を現す。瞬間、場内を歓声が包み込み、観客の視線が一斉にステージへと注がれた。続いて披露された「SNEAKERS」では掛け声が響き渡り、序盤から会場全体が一体感に包まれる。
今回のファンミは“放送局”をテーマに構成。「ON AIR」のランプが点灯するたび、ファンの願いが“放送”されるという仕掛けだ。メンバーはカメラ監督やスタイリストなどに扮(ふん)し、即興の演出を交えながらステージを進行。遊び心あふれる演出で観客を笑顔にした。
■再契約を経て固く結ばれた5人の絆
完璧なステージングから一転、トークコーナーは柔らかな雰囲気で進んだ。“魔の7年”と呼ばれる時期を乗り越え、全員で再契約を果たしたITZY。苦楽をともにした時間の積み重ねが、自然なやり取りの端々に表れていた。
YEJIが冗談を言えば、RYUJINが軽快にツッコミを返し、LIAは日本語で「皆さんに会えて本当にうれしいです」と笑顔を見せる。CHAERYEONGとYUNAも仲むつまじく会話を交わし、会場には温かい拍手が広がった。

■新アルバムから新曲披露、圧倒のライブパート
10月8日に発売されたJAPAN 2ndアルバム『Collector』からは、リード曲「ROCK & ROLL」が初登場。力強いイントロが鳴り響くと、ファンの歓声が爆発する。ロックスピリットを象徴するこの曲で、彼女たちは自分らしさを貫く姿を表現し、迫力のパフォーマンスで魅了した。
続いて披露した日本オリジナル曲「RINGO」では、情熱的な歌声と緻密なフォーメーションで観客を圧倒。ダンサーを交えた構成で、ステージはさらに華やかさを増した。メンバーそれぞれの個性を前面に出したソロステージも展開され、ファンは息をのむように見守った。

■ファンの願いをかなえる心温まる時間
後半には、公式SNSで事前に募ったファンのリクエストを実現するコーナーが設けられた。「好きなポーズをして」「日本語で話してほしい」といった要望に、メンバーが一つ一つ丁寧に応じる。笑い声と歓声が交互に湧き起こり、会場には穏やかで優しい空気が流れた。ステージと客席の距離がぐっと縮まった瞬間でもある。
■感謝と約束を込めたラストメッセージ
終盤では「Girls Will Be Girls」で息の合ったシンクロダンスを披露し、続く「In the morning」で本編を締めくくる。アンコールの「Psychic Lover」では客席に降り、観客と目を合わせながらパフォーマンスを行うなど、最後までファン思いの姿勢を貫いた。
ラストのあいさつで、YEJIは「今日みたいな日が増えると思うとワクワクします」と笑顔を見せ、LIAは「久しぶりにMIDZYの皆さんに会えて幸せでした」と語る。RYUJINは「これからもっと格好良い姿をお見せします」と誓い、CHAERYEONGは「いつも応援をありがとうございます」と深く頭を下げた。YUNAは「これからもお互いを支え合っていきましょう」と呼びかけ、5人の絆とファンへの感謝を改めて伝えた。
■全18曲で魅せた進化と決意
アンコールを含む約2時間半のステージで披露したのは全18曲。多彩な構成と緩急のある演出で観客を最後まで引き込んだ。華やかな舞台の中に、再出発を誓う5人の決意がしっかりと刻まれていた。
10月8日にリリースされた『Collector』は、オリコンデイリーランキング(9日付)で1位を獲得。日本でも着実に存在感を高めている。


