現地時間7月15日のメジャーリーグ・オールスター戦前に、レッドカーペットに登場したドジャース・山本由伸とホワイトソックス・村上宗隆は、実に対照的だった。
山本は黒のタキシードにクロスオーバータイ、腰に真珠のパンツチェーン、左腕にはロレックスの時計…とお高そうなファッション。タキシードとパンツチェーンのブランドは不明だが、近年はルイ・ヴィトンやヴィヴィアン・ウエストウッドのファッションショーでも取り上げられているアイテムだ。
村上はラルフローレンの白いジャケットに、ビンテージジーンズ、バレンシアガのブーツというアメリカントラッドを崩した着こなし。どちらもドン小西に採点してほしいくらい、垢抜けている。
村上といえば、日本での私服姿はほぼ上下スウェットだった。日本のプロ野球選手は「どこで買ったのか」と思うような個性的なファッションなのに、なぜメジャーリーグに行くとオシャレになるのか。
実は村上のイメージチェンジは、レッドカーペットだけのことではない。「Air Jordan」でおなじみのジョーダンブランドは7月13日、村上と「フットウェア アパレル契約」を結んだと発表。村上はオールスターのホームランダービーで、赤紫色(バーガンディ)が鮮やかな特別仕様のAir Jordan 11 PEを、初めて履いて登場した。
ジョーダンブランドがかける多大な期待
ジョーダンブランドはこれまでアーロン・ジャッジ、ムーキー・ベッツ、エリー・デラクルーズ、フランシスコ・リンドーア、ブラディミール・ゲレーロJr. …とメジャーを代表するスラッガーと契約してきた。故障明けの出場となったオールスター戦に合わせて専用スパイクを用意したジョーダンブランドが、あのジャッジ並みに村上に期待しているのがわかる。
このジョーダンブランドとの契約が影響したのか。レッドカーペットの服は村上自身が選んだものではなく、エージェントが手配してくれたという。ちなみに山本はナイキと契約している。どんな服を着ても許される日本のスポーツメーカーと、選手のトータルブランドイメージを重視する欧米スポーツメーカーの差が、アメリカに行った野球選手が垢抜ける秘密らしい。
ホームランダービーはあと1本足りずに予選敗退となったが、神宮球場であればバックスクリーン超えの場外ホームランとなる142メートル弾…この日の最長飛距離を叩き出して存在感をアピールした村上。ケガの再発さえなければ、シーズン40号超えが期待できるかも。
(那須優子)

