「俺の元カノだよ」
交際して3カ月になる彼と、私の部屋で映画を見ていたときのことです。スマホの通知に気づいた彼が画面をのぞき込み、呆れたように笑いました。
「俺の元カノだよ。面倒だから削除しておきな」
プロフィールを開くと、アイコンも紹介文もないアカウントでした。聞いたことのない名前でしたが、彼の言葉を信じ、メッセージを開かずに削除しました。彼は映画に目を戻し、私もスマホをクッションの横に置きました。
同じ相手から届いた写真
数日後、同じアカウントから再びメッセージが届きました。彼はいません。前回、確かめずに消したことが気になり、今度は通知を開きました。
「急にすみません。あなたの交際相手には家庭があります。私も以前、同じ立場でした。確認してください」
その下には写真が1枚添えられていました。彼の横には女性と小さな子どもがいます。左手の薬指には、私の前で見たことのない指輪がありました。写真を閉じて開き直しても、写っているのは彼でした。
