
輸入食品店で生まれる異文化交流について描いたマンガのカット(NENEさん提供)
【マンガ本編】梅を買おうとしたら「ちょっとアナタ!」おすすめされた“まさかの食べ方”が衝撃的!
買い物から広がる世界
輸入食品店で生まれる異文化交流について描いたマンガが、Instagramで400近くのいいねを集めて話題となっています。
ロンドンに住んでいる作者。いろいろな国の食品が売られている輸入食品店で買い物を楽しんでいると、ほかのお客さんから声をかけられました。どうやら作者が手にとった「梅」が気になったようで……。読者からは、「楽しそう!」「私も行ってみたい」「欧米はフレンドリーな方が多そう!」などの声があがっています。
このマンガを描いたのは、Instagramでマンガを発表している、イラストレーターのNENEさんです。NENEさんに、作品についてのお話を聞きました。
ーーイギリスの食材と日本の食材には結構な違いがあるのですか?
はい、とても違います。最初に驚いたのは、野菜や果物のサイズ感と水分量ですね。例えば、イギリスのきゅうりは日本のものより、大きくて水分が多く、少し大味に感じます。
さつまいもも水分量が多く、なかがオレンジ色のものが一般的で、日本のようなホクホク感はありません。また、じゃがいもやトマトの品種がたくさんあり、料理ごとに使い分ける文化が強いです。イギリスのスーパーには「ロースト向け」「マッシュ向け」など用途別に並んでいるので、最初は驚きましたね。
ーーイギリス特有の食材や食べ方などもありますか?
ありますね。例えば、パースニップやルバーブ、リーキ(西洋ねぎ)などは、イギリスに来てから身近になりました。ロンドンは特に移民が多い街なので、中東・東欧・インド系の食材店があちこちにあります。見たことのない野菜や果物も多くて、試してみるのが楽しいですね。
ーー「イギリスにこんなものが売っていたらなあ」という希望はありますか?
ちょっと便利で気の利いた日本の食品がもっと増えてほしいです。例えば、小分けのお総菜や、ひとり暮らし向けの少量サイズの商品ですね。イギリスの食品って、基本的に一つひとつの量がとても多いんです。
同じヨーロッパでも、イタリアやフランス、ギリシャのような「ご飯のおいしい国」に行くと、ちょっとしたスーパーでもお総菜コーナーが充実しています。でも、イギリスにはあまりそういう文化がなくて。
日本のスーパーのお総菜コーナーをそのまま持ってきたら、かなり人気が出るんじゃないかなと思っています。
ーーこのとき購入した梅は、どのように調理したのですか?
今回は梅シロップ用に使いました。炭酸で割ると夏にぴったりですし、疲れたときにも飲みやすいです。イランの方から、「塩を振ってそのままかじるとおいしいよ」と教えてもらったのですが、とても酸っぱいらしく、まだ勇気がなくて試せていません(笑)。
ちなみにイランの梅は「Gojeh Sabz(ゴジェ・サブズ)」と呼ばれていて、味や香りも日本の青梅とは少し違うそうです。現地では生で食べる文化もあるみたいで、日本との違いが面白いなと思いました。
ーー作品について、どのような意見が寄せられていますか?
「ロンドンの日常がリアル」「描写が細かくて面白い」といっていただきました。また、以前ロンドンに住んでいた方から、「そうそう、この感じ、懐かしい!」といっていただけたのもうれしかったです。ほかには「海外=華やか」というイメージだけではなく、生活者目線で描いている部分に反応して下さる方もいらっしゃいました。
ーー今回のマンガを描いたきっかけを教えて下さい。
ロンドンで生活していると、スーパーに行くだけでも毎回小さな発見があるんです。「こんな食材があるんだ」「この国の人はこう食べるんだ」という驚きが日常的にあって。そこで生まれるちょっとした交流も、多国籍の街ならではの面白さだと思ったんです。
また、イギリスに移住してきたばかりの日本人の方に、「中東系のスーパーに行くと、日本っぽいさつまいもや梅があるよ!」とお知らせしたい気持ちもありました。特にロンドンは、多国籍の街だからこそ、食から文化が見えてくるんですよね。ただ買い物をしているだけなのに、小さな旅をしているような感覚になるんです。
