エセ亭主関白の攻略法

エセ亭主関白の攻略法は、実はとても簡単です。
彼らが求めているものを与えてあげればいいだけです。
では彼らは何を求めているのか?
それは「承認」です。
彼らは承認に飢えています。
ですから承認してあげればいいのです。
たとえば、筆者の知人の旦那さんは、奥さん(知人)の持ち物を制限するような超小者エセ亭主関白でした。筆者には平身低頭でゴマをするのに、家では暴君のように振る舞うそうです。
知人は、旦那さんの狭量さに不満を抱いていました。なんせ、このご時世にスマホすら持たせてもらえないというのです。百歩譲って専業主婦ならまだしも、共働きなのに──です。
そこで筆者は、こうアドバイスしました。
「あなたが旦那さんの狭量さに不満を感じているなら、旦那さん自身も自分の狭量さにコンプレックスを感じているはずです。
ですから、狭量さとは逆のもので彼を承認してあげなさい。
つまり、旦那さんの寛大な部分や寛容な部分をできるだけたくさん見つけ、それを言葉にして褒め、感謝の言葉を送りなさい」
彼女はすぐにそれを実践したらしく、2週間も経たないうちに「ようやくスマホを買ってもらえた!」と報告してくれました。
エセ亭主関白の心のメカニズム
さて、この知人のケースでは、どういう心理が働いてエセ亭主淡泊の夫は、奥さんにスマホを買ってあげたのでしょうか。
彼はおそらく、非常に自己肯定感が低いタイプです。
奥さんのスマホ所持を禁ずるのも、おそらくはSNSなどで自分以外の男性と仲良くなるのを恐れていたり、そんな妻に嫉妬する自分を自覚していたりしたから。
奥さんが友達の家に遊びに行くのすら厳しく管理している様子から、コンプレックスの強い旦那さんであることは容易に想像できました。
エセ亭主関白には、どうやら彼のようなタイプが多いようです。9割方は彼のようなタイプであると言っても過言ではないかもしれません。
そして、彼のようなタイプは自己肯定感が低く自己評価も低いのですが、だからこそ「自分の価値を証明したい」「誰かに認められたい」という強い願望を持っています。
先述したケースは要するに、「その願望を満たすための承認を与えてあげるから、その代わりスマホを買ってね」という心理的駆け引きを実行して取引を行った形です。
旦那さんは、妻からの承認とともに、「妻はまだ自分を愛してくれているんだ」という安心をも手に入れました。奥さんはその対価として、遂にスマホの所有権を獲得したわけです。
このように、男心というのは女心ほど複雑ではなく、実はとてもシンプルです。
この方法で必ずしもすべてのエセ亭主関白の被害者が救われるわけではありません。
ですが、エセ亭主淡泊のパートナーに望むものがあるなら、切り札の一つとしてこの方法を採用してみる価値はあるかもしれません。
エセ亭主淡泊の戦闘力はスライムレベル
家庭内では強気に振る舞う内弁慶なエセ亭主淡泊。
しかし、彼らの実態は「豆腐メンタルでこじれた劣等感の塊」です。
ドラクエで言うならスライムレベルの戦闘力です。攻撃力がないどころか防御力もありません。ですから、恐れるに足りないのです。
中には、エセ亭主関白なパートナーに対し「こんな奴をおだてる言葉なんて冗談でも口にしたくない」と感じる人もいるかもしれません。
確かに、不快な小者から日常的に不当に扱われていれば、ヘイト感情が溜まるのもわかります。
しかし、一度は愛した男性のはずです。
あなたがほんの少し接し方や戦略を変えるだけで、お相手の態度が軟化するかもしれません。
あるいは、それをきっかけに夫婦関係が改善し、昔のような気持ちを取り戻せるかもしれません。
エセ亭主関白は小者ですし、今まで自分の弱さから逃げ続けた成れの果てですから、そんな人に変化や進化を求めるのは難しいでしょう。
であれば、あなたの方から改善に向けた一歩を踏み出し、工夫してみてはいかがでしょうか。
エセ亭主関白と同じ穴の狢にならないために、挑戦し試行錯誤する意思を持ちましょう!
