将棋の元棋士で投資家の桐谷広人氏がテレビ番組で自身の資産状況を明かし、その運用方法について語っている。なんと「私の資産も銘柄数もとにかく過去最高を更新しています」と胸を張り、現在の資産は約7億円に達しているというのだ。さらに、最近では53銘柄を新たに購入し、保有株はなんと1400から1500銘柄に上るのだと…。
これほどの膨大な株式を一人で運用し、利益を出すためには、日常的にどのような作業が必要になるのか。
まずは情報収集と分析だ。投資ジャーナリストが解説する。
「桐谷さんの運用スタイルの基盤は、情報収集と市場分析にほかなりません。株式投資は常に変動する市場に目を光らせ、新しい情報を取り入れることが不可欠です。彼は新聞や経済情報サイト、投資関連の書籍を欠かさずチェックし、その上で自分の投資戦略を整理しているといいます。特に企業の決算発表や業界動向には目を光らせ、的確な判断を下すための材料を集めることは重要ですね」
次に、ポートフォリオ(運用商品の組み合わせ)の管理だと、この投資ジャーナリストは言う。
「大量の銘柄を保有する場合、自らのポートフォリオを定期的に見直し、各銘柄のパフォーマンスを慎重に評価します。目標に合致しなくなった銘柄は潔く手放し、新たな投資機会を模索する姿勢を崩しません。これによってリターンを最大化し、リスクを分散させることになります」
桐谷氏の投資スタイルが日常生活に大きな影響を与えていることは、想像に難くない。投資を行うことで得られる株主優待は、900から1000銘柄。これを活用して、食事や旅行などを楽しんでいるのだ。
「このように、投資と実生活が融合することで、より投資に対するモチベーションを高めていると思います」(前出・投資ジャーナリスト)
ひとりで運用することは可能だが、投資仲間とのコミュニケーションも大切だといい、
「同じ目標を持つ仲間との情報交換は、時に思わぬ有益なヒントにつながります。また、コミュニティーでの意見交換が新たな視点を提供し、より多角的な判断を下す手助けとなりますね」(前出・投資ジャーナリスト)
資産や銘柄数を着実に増やすためには情報収集、ポートフォリオ管理、日常生活への融合、仲間との交流が欠かせない。これらのポイントを押さえながら、成功の道を歩む…それが桐谷流なのだろう。

