F1レッドブルの角田裕毅は来季のレッドブル残留に向け、「6位入賞のようなレース」で実力を示す必要があるとコメント。ドライバーズランキング17位に沈んでいるなかでも、「間違いなく正しい方向に進んでいると思う」と自信をのぞかせている。
英専門メディア『Planet F1』が現地10月14日に配信した記事によると、角田は「Q3進出もポイント獲得も視野に入れていると思う。少なくとも正しい方向に進んでいる。少なくとも、シーズン前半戦よりもずっと成長を示せていると思う」とコメント。6位入賞したアゼルバイジャンGPで得た収穫と現状を以下のように説明した。
「自信やマシンへの理解といった部分はどんどん良くなってきている。それを全てまとめていく必要はあるが、間違いなく正しい方向に進んでいると思う。そして、あのレース(アゼルバイジャンGP)で僕が得たものは、他のレースとは少し異なっていた。他のレースでは運とかに左右される部分が多かったけど、あのレースでは運とかを全く頼らずに6位を獲得できたと感じている」
角田の好感触とは裏腹に、去就については依然として厳しい声が上がっている。フォーミュラEドライバーのサム・バードは英放送局『BBC』のポッドキャスト番組『Chequered Flag』で角田について、「シートを失うのは『いつ』の問題であって、『失うかどうか』ではない」と主張。アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)をその後任候補としてピックアップしている。
しかし角田がシーズン前半と比較して明確に“良い変化”と捉えている部分がローラン・メキース代表の就任だ。古巣で1年余りをともに戦った戦友との再会がトップチームでのパフォーマンス向上につながったという。
「例えば、エンジニアリング面で僕たちに指示を出してくれて、『ユウキはコーナーを曲がるためにこのようなセッティングをして、パフォーマンスをさらに高めていた』と共有してくれた。それを試してみたら上手く機能して、マシンから得られるフィーリングが以前よりもずっと馴染み深く、少し強力に感じられたんだ。ローランがいなければ、おそらくそういったアイデアは思いつかなかっただろう。それが本当にありがたいんだ」
「人間関係の面でもいつも良い感じ。VCARB(レーシングブルズ)で感じていたものと全く同じ感じがするんだ。彼と話すと、チームロゴが違うもののように感じる。本当に、本当に素晴らしい」
もちろん、メキース代表の存在が角田の残留に直結するわけではない。しかし成長曲線を大きく上向かせたのは事実だろう。来季ドライバー・ラインアップ選定のリミットと言われている10月末までの残り2レースで大きな成果を残せるだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
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