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令和ロマン・くるま、染谷将太の圧倒的存在感に言及「あらかじめ座っている感がある」

令和ロマン・くるま、染谷将太の圧倒的存在感に言及「あらかじめ座っている感がある」

映画「チルド」初日舞台挨拶より
映画「チルド」初日舞台挨拶より / 撮影=永田正雄

映画「チルド」の初日舞台挨拶が7月17日に都内で開催され、主演の染谷将太をはじめ、共演の唐田えりか、くるま(令和ロマン)、そして岩崎裕介監督が登壇。キャスト陣からは公開初日を迎えた感想や、撮影現場の裏話が語られた。

■映画「チルド」とは

東京の片隅にあるコンビニを舞台に、小さな社会で起きたわずかな歪みをきっかけに世界が終わりへと向かっていく様を描いた“コンビニエンス・ホラー”。第76回ベルリン国際映画祭で国際映画批評家連盟賞を受賞するなど、世界で高い評価を受けている。


■唐田えりか、謎多き染谷の印象に「まだどういう人か分からない」

本作が長編デビュー作となる岩崎監督は、主人公・酒井役に染谷を起用した理由について「『無』の状態や『ニュートラル』な佇まいで、かつ饒舌でなくてはならないキャラクター。その虚無や空洞性を体現できるのは、染谷さんしかいないと確信してお願いしました」と、キャスティングの経緯を語った。

撮影現場での染谷の振る舞いについては「存在感のなさが凄まじいというか、現場での『ステルス感』、紛れ込み方がヤバかった。『あれ、染谷くんどこ?』と探していると目の前にいたりする。でも、カメラが回れば一騎当千。まさにバケモンでしたね」と、その卓越した演技力と特異な存在感を絶賛した。

これに対し、現場での染谷の印象を問われた唐田は「待機室でも、染谷さんはいつも柱の横にそっといらっしゃるような方。役柄と本人がすごく似ていると思っていたのですが、実は違うと取材の時に聞いて驚きました。まだ、染谷さんがどういう方なのかよく分かっていません」と告白し、会場を笑わせた。さらに、共演のくるまも「染谷さんはとにかく座っているんです。休憩中、染谷さんがそこにいるなと思うと、もう椅子が後から来たのか、あるいは染谷さんから椅子が出てきているんじゃないかと思うくらい、あらかじめ座っている感がある」と、染谷の独特なオーラに圧倒されていたことを明かした。

本人である染谷は、現場で意識していたことについて「監督から『何もない人間でいてほしい』と言われていたので、それを体現するのが難しくも楽しい時間でした。カメラの前に立つこと自体が『何かをする』ということなので、矛盾を抱えながら『何もなくいること』を楽しんでいました」と振り返った。

■「生きてるな」と実感する瞬間に、くるまがサイゼリヤでハッキング!?

トーク後半では、本作のキャッチコピー「生きながら、死んでいる」にちなみ、「生きてるな」と実感する瞬間をキャスト陣が語り合った。

染谷は「あんまりないのですが…寝る時ですね。布団をかぶって、あ、今日一日終わった、自分は今日一日活動してたんだな、とそこでようやく実感します」と独特な感性を披露。一方、唐田は「私はやっぱり、美味しいものを食べた時ですね。最近、噂の『もっちゅりん』というスイーツを並んでやっと買えた時に、すごく幸せで生きてるなと感じました」と微笑ましいエピソードを語った。

また、同様の質問を向けられたくるまは「サイゼリヤに行って、4桁のメニュー番号を高速で入力している時です。ハッキングをしているような集中力になれて、すごく楽しいんです」と、意外な瞬間を告白。これには岩崎監督も「昨日もサイゼリヤの話しかしていなかったよね」と同意し、自身の「生きてるな」と思う瞬間について「僕は『シャクティマット』ですね。トゲトゲのマットです。これに出会ってから人生が変わりました」と熱弁。登壇者同士の仲の良さがうかがえる、和やかな掛け合いが続いた。

最後に、作品を待ちわびた観客へ向けて岩崎監督は「見る人によって感じるものが変わる、玉虫色のような作品です。自分の心に浮かんだことをダイレクトに受け止めて、ぜひアウトプットしていただけたら嬉しいです」と呼びかけた。主演の染谷は「ある種、間口が広いようでいて、一歩踏み入れると無限に考えさせられる作品です。見ていただいて初めて完成する映画だと思っているので、感じたことを周りの方に広めていただければ、よりこの映画が意味を持っていくはずです」と、力強く締めくくった。
映画「チルド」初日舞台挨拶より
映画「チルド」初日舞台挨拶より / 撮影=永田正雄


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