スバル/STIは、スーパーGT・GT300クラスに参戦する61号車SUBARU BRZ R&D SPORTに搭載されているEJ20エンジンが2025年シーズンをもって引退となることを明らかにした。
EJ20はかつてはスバルのWRC(世界ラリー選手権)マシンにも搭載されて活躍した古参エンジン。GT300でも、STIが2009年にレガシィで参戦をスタートした当初からEJ20が使われている。
既に市販車用エンジンとしての役目は終えているものの、GT300のBRZには引き続き搭載され、2021年のシリーズタイトル獲得にも貢献したEJ20。その後もECU(エンジンコントロールユニット)をアップデートするなどして使用を続けてきたが、近年はトラブルも目立つようになっていた。特に今季第2戦富士で、優勝目前のファイナルラップでエンジンブローに見舞われるという悲劇には、ファンだけでなくチームにも大きなショックを与えた。(原因はエンジンオイルの潤滑系)
そんな中でスバル/STIは第7戦オートポリスを目前に控えた10月14日、EJ20型のスーパーGTエンジンが今季限りで引退となり、来シーズンは後継機が投入されることをSNSでアナウンスした。また彼らはあわせて、EJ20のラストレースとなる第8戦もてぎに向けてメッセージの募集を開始。集まったメッセージがフラッグとなってチームに手渡されるという。
そして当然気になるのは、後継のエンジン。先日モビリティリゾートもてぎで行なわれたGTエントラント協会のテストでは、STIが61号車のBRZだけでなく610番のゼッケンをつけた『STI S001』なる車両を走らせており、注目されていた。この車両は現行のBRZとはエンジンサウンドが異なるという目撃情報もあったが、今回のEJ20引退の発表を鑑みるに、後継エンジンのテストを行なっていたと見るのが自然だ。
なお、後継エンジンに関しては、STIがニュルブルクリンク24時間で走らせるWRXに搭載されている水平対向4気筒エンジン・FA24型になるのではと予想する声もある。ただ、STIのスーパーGT総監督である小澤正弘氏は、第3戦セパンでのmotorsport.comの取材に対して次のように語っていた。
「ニュルのレベルだと新しいエンジンでいけるのですが、EJ20はタフネスが全然違います。エンジンブロックもフルクローズドになっていたりしますから」
「今のGT300で出さなければいけない出力に対しては、EJ20でなければ持たないですね」
果たして、BRZの次なる“心臓部”はどのようなものになるのか?

