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「マジで嫌い」「いや、むしろ同情」←ここまで分かれる!? 「賛否」真っ二つだった主人公

「マジで嫌い」「いや、むしろ同情」←ここまで分かれる!? 「賛否」真っ二つだった主人公


画像は『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』DVD 第1巻(バンダイビジュアル) (C)創通・サンライズ

【画像】え、「ぴったぴた」「しわまでリアル」 こちらが、かつては「ピンクの悪魔」という声もあがった『ガンダムSEED』ヒロインです(3枚)

物議をかもしがちな主人公たち

 マンガやアニメの主人公といえば応援したくなる存在ですが、なかには「イライラする」「共感できる」と評価が真っ二つに分かれるキャラクターも存在します。例えば「カイジ」シリーズの「伊藤開司」は根っからの悪人ではないものの、借金を繰り返す姿にやきもきした人も多いでしょう。

『新世紀エヴァンゲリオン』の「碇シンジ」も、消極的な性格から批判を集める一方で、「あの境遇なら仕方ない」「むしろ同情する」と擁護する声も少なくありません。今回は、そんな見る人によって評価が大きく分かれた主人公たちを振り返ります。

シン・アスカの言動をどう見るか

『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の主人公「シン・アスカ」は、感情的な言動の多さから、放送当時に厳しい評価を受けた人物です。

 シンはZAFT(ザフト)軍のエリートパイロットでありながら、上官の「アスラン・ザラ」や「タリア・グラディス」に反発を繰り返し、ときには自分の感情や正義を優先して命令に背きます。とりわけアニメ第31話では、捕虜にした敵軍の少女「ステラ」を独断で逃がしたことで、「さすがに幼稚すぎる」「担任の先生に突っかかるヤンキーかよ」などと大きな反感を買いました。

 しかし、シンは前作『機動戦士ガンダムSEED』の戦争で家族を失った被害者でもあります。目の前で両親や妹を失い、その怒りを抱えたまま軍人となった過去があり、ステラにも亡くした妹の面影を重ねていた部分がありました。感情的な言動を欠点と見るか、戦争に傷ついた少年の叫びと見るかで、評価が大きく変わる主人公といえそうです。

『キノの旅』主人公は「冷たすぎる」?

 時雨沢恵一先生のライトノベル『キノの旅 the Beautiful World』は、主人公の「キノ」が相棒の二輪車「エルメス」とともに、独自の文化や価値観を持つ国々を旅する物語です。

 冒険作品の主人公といえば困っている人を助け、悪を倒すヒーロー像を思い浮かべる人も多いでしょう。一方、キノは訪れた国で理不尽な出来事や悲劇に遭遇しても、基本的には深く介入しません。その国の価値観や結末を静かに見届ける姿勢は、人によっては冷たく映り、キノに対してやきもきする人も少なくないようです。

 もっとも、『キノの旅』は善悪を簡単に割り切れない世界を描いた作品です。キノが正義を振りかざして国の制度や住民の考え方を変えてしまえば、物語の根幹である価値観の多様性も失われかねません。自分の正しさを押しつけず、旅人として中立を保つ点こそキノの魅力ともいえます。

「なろう」系主人公の「人間臭い」描写に賛否の声

 近年の作品では、『無職転生 ~異世界行ったら本気だす~』の「ルーデウス・グレイラット」も評価が大きく割れた主人公でしょう。

 物語は前世で引きこもりだった男性が、異世界で赤ん坊として生まれ変わるところから始まります。新しい人生で努力を重ねる反面、女性に対する性的な言動や身勝手な振る舞いも多く、アニメ放送時には「主人公が気持ち悪くて見続けられない」という声も少なくありませんでした。

 とはいえルーデウスはあくまで転生しただけで、前世から抱えていた問題まで消えたわけではありません。失敗を繰り返し、人との関係を築きながら少しずつ生き方を変えていく点こそ大きな魅力でもあり、ネット上では「欠点だらけだからこそ成長に意味がある」「最初から人格者なら物語にならない」と評価する声も見られます。

 欠点のある主人公は、ときとして不快に感じることもあります。しかし誰からも好かれる人物ではないからこそ、その境遇や行動について語りたくなるのかもしれません。強い反発と擁護の両方を生むこと自体が、多くの人の心に残る「主人公の証」ともいえそうです。

配信元: マグミクス

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