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『三国志』劉備ら3兄弟の「本当の顔」はどうだったのか 関羽は「ヒゲの特徴」ばかり目立つ?

『三国志』劉備ら3兄弟の「本当の顔」はどうだったのか 関羽は「ヒゲの特徴」ばかり目立つ?


劉備が表紙に描かれる、『横山光輝三国志』15巻(潮出版)

【画像】「ますます分からん(笑)」これが劉備らの姿を描いた「古い絵」と「近年の絵」です(7枚)

劉備は耳と手が異様に長い「聖人」

『三国志』といえば、物語序盤で桃園の誓いを交わした劉備・関羽・張飛の3人が有名です。横山光輝『三国志』やゲーム作品などでおなじみの彼らですが、実際の史書に描かれた姿は、私たちが思い描くイメージとは少し違っていたようです。陳寿の『三国志』や羅貫中の小説『三国志演義』の記述をもとに、3人の本当の姿を探ってみます。

 正史『三国志』蜀書によれば、劉備は「身長七尺五寸(約181.5cm)、手を垂らせば膝下に達し、首を回せば自分の耳を見ることができた」とあります。これは当時の中国における「聖人」の身体的特徴であり、京劇でも徳の高い人物の「文老生」という役柄で演じられています。

 つまり劉備は早い段階から、武勇よりも人間力に優れた人格者として描かれていたと言えるでしょう。

『三国志演義』にける劉備も「耳長く、手が膝下まで届く」聖人の相を持つ人物として描かれ、史実とイメージが一貫しています。日本では耳と手が長いという特徴こそ外見に反映されませんでしたが、聖人君子のイメージは定着しています。


関羽が表紙に描かれる、『横山光輝三国志』18巻(潮出版)

関羽は「ヒゲ」の情報が目立つ?

 関羽の外見については、正史『三国志』では「鬚美而長」、つまり頬の髯(ひげ)が美しく長かったとしか書かれていません。蜀書「関羽伝」には、諸葛亮が関羽に宛てた書簡のなかで「なお未だ髯の絶倫逸群なるに及ばざる」と述べた箇所があります。つまり、関羽の髭はただ長いだけでなく、見事なまでに整っていたということです。

 その後『三国志演義』では「身長九尺、髯長二尺、面如重棗、脣若塗脂、丹鳳眼、臥蠶眉」と描かれており、身長は2m弱、髯は40cmほど、顔は棗(なつめ)のようで(赤く)、唇は脂(紅の意)を塗ったよう、目尻が上がっており、蚕が横になっているような眉、とのことです。

 関帝廟(関羽を祀った廟で、中国各地をはじめ、日本の横浜中華街を含む世界各地に建てられている)の関帝聖君や京劇の関羽はこの描写を採用しているようで、真っ赤な顔をしています。中国における「赤」は伝統的に、魔除けや繁栄の意味が込められており、京劇においては忠義のシンボルとされています。

 ただし横山光輝『三国志』やコーエーテクモの「三国志」系ゲームの関羽は普通の顔色なので、日本においては「整った髭」だけがイメージに取り入れられたようです。


張飛が表紙に描かれる、『横山光輝三国志』3巻(潮出版)。長身で精悍、顔にキズがあり、現在のイメージからすると独特の姿

配信元: マグミクス

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