張飛の「突き出たアゴ」とは? 豪放磊落な「猛将」の姿
残念なことに張飛については、正史『三国志』には外見的な記述がありません。 しかし『三国志演義』ではその姿がはっきりと描写されています。曰く 「豹頭環眼、燕頷虎鬚」。
つまり「豹のような頭に、丸く大きな目、ツバメのような顎、虎のような立派な髭」。 中国において、ツバメのような顎という表現は顎が突き出ていることを示し、武勇に優れた人物の特徴とされています。全体的に猛々しく力強い容貌だと言えるでしょう。
このイメージは面長でハンサムな横山光輝『三国志』の張飛とはだいぶ異なります。ただしコーエーの「三國無双」シリーズなどの映像作品では三国志演義に由来する風貌で描かれており、丸顔、丸い瞳、虎髭の「熱血豪傑」として定着しました。
現在の私たちにとって馴染みのある3人の外見イメージは、中国の史書に書かれたものからはだいぶ変化しています。近年はゲームやアニメなどさまざまな作品でビジュアルが定着しつつあると見られますが、なかには「女性キャラ」や「ガンダム機体」として描かれる作品もあり、今後も先入観を覆すような新たな解釈が生まれるかもしれません。
