
佐藤二朗が初めて漫画原作を手掛けた「名無し」が映画化することが決定。佐藤が脚本、主演も兼任し、城定秀夫監督がメガホンを取る。
■お蔵入り寸前から映画作品へ
俳優としてだけではなく、脚本家・映画監督としても活躍する佐藤。映画用に描いたもののお蔵入り寸前だったオリジナル脚本が書籍編集者の目に留まり、永田諒の作画によって初の漫画原作として世に出ることになった。
数奇な運命を背負った異能の男の希望と絶望、そして狂気を描破するこのサイコ・バイオレンスは、連続殺人事件の容疑者で「山田」と呼ばれる主人公の得体の知れなさが好評を博す話題作となっている。
また、佐藤が生み出したこの唯一無二の脚本から湧き出る狂気に、映画として分厚い肉付けを施すのが城定監督。城定監督の渇いた目線と巧みな映像表現で、無軌道な殺人に手を染めていく“名前のない怪物”を描いていく。映画「名無し」の撮影は年内に行われ、2026年5月の全国公開を予定している。
■“名前のない怪物”を描くサイコ・バイオレンス映画
若い客で賑わう昼下がりのカフェで、残忍な殺人事件が起こる。しかし、犯人と思わしき丸刈り頭の中年男はその手に一切の凶器を持っていない。男が近づいて接触するだけで、触られた人が次々血を吹きだし倒れていくのだった。
事件の報せを受けた警察の面々は、防犯カメラに映るその光景を前に言葉を失うが、捜査を続けるうちに、数年前に万引きの疑いで調書を取られた一人の男が、今回の丸刈り頭と同一人物であることを突き止める。その男の名前は「山田太郎」。山田の自宅住所に行くと、そこには腐敗した一人の女性の死体があった。
無軌道な殺人に手を染めていく、“名前のない怪物”を描くサイコ・バイオレンス映画となっている。

